義母が施設に入所してから、もうすぐ2カ月になります。
今日、息子(23歳・フリーター)と一緒に義母に会いにいきました。私はおととい会ったばかりですが、息子は1カ月ぶりでした。
「この前来た時と、だいぶ変わったね」と息子。そうなんです。この1カ月で、義母の様子がずいぶん変化したんです。
どんなふうに変わったのか、書いてみようと思います。
義母の認知症が進んだように感じる
施設に入所すると認知症が進む
これは、入所前に了解していたことです。しかたがないことだと思っています。でも、特にここ1カ月で義母の認知症がだいぶ進んだように感じます。
具体的には、こんなことが挙げられます。
・表情がなくなった
・日中、ぼーっとしていることが多くなった
・反応がにぶい
・言葉が出なくなった
・焦点が合わないことが多くなった
特に気になったことを取り上げてみますね。
表情がなくなった
義母はもともとよく笑う人でしたが、認知症が進むにつれて、笑うことが減ってきました。
私は義母を笑わせたくて、いろんな話をするのですが、最近は、義母が話に乗ってこなくなりました。「そんな話、おもしろくないよ」といった顔をするので、私も話すのをやめてしまっていました。
ところが、昨日は義母の顔が生き生きしています。大好きな孫が来てくれたからでしょうか。息子の顔をじーっと見て、目を離しません。
息子は、義母の手をにぎったり、ほっぺたに触ったりします。義母の表情が和らいでいます。私もよく義母の手を握るのですが、私の時より、うれしそう。
時々、息子に行ってもらうしかない。
日中、ぼーっとしていることが多くなった
入所してからしばらくは、義母は日中起きていることが多かったのです。私が午後、面会に行くと、ほぼ起きていました。しかも眠そうな様子は見られませんでした。
ところが最近は、午後行くと、車椅子でうとうとしていることが多いのです。私が声をかけると起きますが、眠そうです。
おやつの時間になるとおいしそうに食べますが、それが終わるとまたぼーっとします。
でも、入所する前は、昼食後にすぐ横になり、起こさなければ、3時間も寝ていました。だから、今の状態は当然のことといえます。
腰痛がきっかけで、動きが悪くなった
3週間ほど前に、義母は腰痛で動けなくなりました。
トイレに立つこともできなくなり、しばらくはベッド上でおむつを替えてもらっていました。
施設のかかりつけの病院に連れていってもらいましたが、原因がわからず、湿布とコルセットで様子を見ることに。
もともと腰痛はあるのです。よくいろんなところに湿布を貼っていました。もう持病なのでしかたがないです。
転んだ時は別として、ふだんはそんなにひどい痛みが出ることはなく、入所前は手すりを使って家の中を歩いていました。
ところが、今回の痛みはなかなかおさまらず、私と一緒に行っていた歩行訓練(廊下の手すりにつかまって歩くこと)もできなくなりました。
最近になってやっと痛みがおさまってきましたが、まだコルセットを着けています。
3日前に、少しだけ歩いてみました。
腰の痛みはなかったのですが、膝が痛いと言って、すぐに車椅子に座りたがったので、1分くらいしか歩けませんでした。
このままいくと、歩けなくなります。もうそれも受け入れるしかないのかな。
せめてトイレの時は立ち上がることができる状態は保ちたいのですが・・・。
義母が変わっても、それを受け入れる
義母は、おみやげに買っていったバウムクーヘンをおいしそうに食べました。手をベタベタにして、口の周りにもくっつけて。
もっと食べやすいものを持っていけばよかったのに、という話ですが(笑)。
食べるのが大好きな義母。それは変わっていないので、ほっとします。
義母はこれから、もっと変わっていくでしょう。
「もう90歳なんだから、かわいそうって思わなくてもいいんじゃないの?」と、昨日息子が言いました。
たしかにそうだ。
義母に対してせつない思いがわいてきたら、「これでいいのだ」と自分に言い聞かせようと思います。
義母の認知症が進むことを受け入れられない時期がありました。もっと言えば、義母が認知症になることを防ぎたくて、いろんなことを試みたこともありました。
今になって思えば、自分本位だったのです。
「義母の認知症が進んでもいい」と思えば、いろんなことが楽になります。なかなかそうは思えないものですけどね(笑)。