義兄の下の世話をする覚悟を決めた日。もう逃げられない

介護で最もやりたくないことのナンバーワンは、「下の世話」でしょう。介護されるほうだって、それは望んでいないはずです。

でも、やらなければいけないのだとしたら、気持ちよくやりたい。そうでなければ、下の世話は苦痛でしかないから。

 

義兄の歩行が困難になり、尿の管がついたままの状態で退院することになりました。

下の世話は避けられません。

 

でも、義兄の入院中はできるだけそのことを考えないようにしていました。退院したら嫌でもやらなければいけないのだから、病院にいるうちは看護師さんにお願いしよう。そう思っていました。

 

そして、全く心の準備ができていないうちに、その日は来ました。

 

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紙おむつに付いた便を見て衝撃を受ける

入院中はずっと紙おむつを使っていた義兄。便がなかなか出なくて下剤を飲んだり、その他いろんなトラブルがあったみたいだから、紙おむつの方が都合がよかったのでしょう。

義兄は、いわゆるリハビリパンツというのをはいていました。

私は義兄のおむつを替える場面に居合わせたこともなければ、トイレに一緒に行ったこともなかったので、義兄のトラブルがどんなものか、全く知りませんでした。知ろうともしなかったし。

 

退院まであと2週間くらいのある日、義兄が「おむつだと気持ち悪いから、パンツを持ってきてくれないかな」と言うのです。

看護師さんに聞くと、失禁がないから、下着に替えても大丈夫とのこと。

さっそくブリーフを何枚か持っていきました。

 

「1人で履きかえられるよね?」と義兄に聞くと、とまどっています。いつもは看護師さ
んと一緒におむつを取り替えるというのです。

たしかに、尿に管がついているので、1人では難しいのでしょう。

 

しかたがない。私がやろうと思いました。

 

そして、おむつを下ろしたら・・・。

なんと、便が付いているではありませんか!

 

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義兄の下の世話を初めてすることに

下着にはきかえるためには、おしりをきれいにしなきゃと思いました。

「おしりふき(濡れティッシュみたいなもの)」が見当たらなかったので、トイレでおしりを洗うことに。

ウォシュレットが洗ってくれたので、私がしたことといえば、トイレットペーパーで義兄のおしりをふくことだけでした。

 

でも、私の中では、これは「下の世話」でしたよ。

 

私「いつもこうなの?」
義兄「時々、汚れることがある」
私「これじゃあ、まだ下着は無理だね」
義兄「まだ無理かな」

 

再び看護師さんに確認すると、「時々、便が付くこともありますね」だそう。そんなことは、たいしたことではないといった感じです。入院していて、おむつを使用している人なら、当たり前のことなのでしょうか。

 

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入院中はパンツをはくのをあきらめてもらった

結局、入院中は紙おむつにした方がいいねということになりました。というか、私が義兄にそのようにお願いしました。

便の付いた下着を病院から持ち帰って洗うのは、さすがに抵抗があったので。

ごめんね。退院したら、パンツでもなんでも履いていいから(心の声)。

 

でも、おむつだろうが、パンツだろうが、たいしたことではないのです。

私がこの先、義兄の下の世話をするかどうかということが問題なのです。

 

義兄と一緒にトイレに入った時、「ああ、始まってしまった・・・」と思いました。

退院したら、便の処理も、汚れた下着を洗うのも、私の仕事になります。

 

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下の世話をするのに、心の準備はいらない

そういえば、義父の時も、義母の時も、こんな感じで、心の準備がないまま、下の世話が始まったのです。

 

下の世話を始めるのに、心の準備などいらない。これ、本当です。

 

でね、下の世話は、やってみると、最初は嫌だ嫌だと思ってやっていても、必ず慣れるし、そんなに嫌ではなくなってきます。

 

あ、でも、これは個人差があります。介護の状況や本人と自分との関係、自分の状態など、いろんな要素があるから。

やっぱり大変なことに変わりはありません。

 

冒頭に、「やらなければいけないのだとしたら、気持ちよくやりたい」と書きましたが、そうできたらいいなという理想です。

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