【高齢者はむせる】誤嚥で命を失わないために気をつけたいこと3つとは?

高齢者がむせることはよくあることなのですが、大きなトラブルの始まりかもしれないので、注意する必要があります。

 

私の義母は、数年前からよくむせるようになりました。特に、薬を飲む時やお茶を飲む時にむせて、咳き込むのです。

それに加えて、最近、飲み込む力も弱くなってきました。

 

今まで放置していた「むせる」問題について、考えないわけにはいかなくなり、勉強を始めることにしました。

 

「むせ」や「咳き込み」は、のどの老化の最もわかりやすいサインなのだそうです。これに対処するか放っておくかで、その人の寿命が大きく左右されるといわれています。

 

このページでは、高齢者がむせやすくなったら注意すべきだというお話をします。

そして、むせないようにするために日常生活でどんなことに気をつけたらいいのか、むせたときにはどうすればいいのか、私自身の反省をもとに、お伝えしていきます。

 

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高齢者がむせることを放っておいてはいけない!義母の「飲み込みにくい」を放置していた反省から

 

義母がよくむせるようになったのはいつからかよく覚えていないのですが、少なくとも3年以上前だと思います。

お茶を飲む時にむせ、食事をしている時にむせ、何も飲んでいないのに自分の唾液でむせ・・・。むせた後はしばらく咳き込みます。

でも、歳をとったらむせやすくなるのだと思い、あまり問題にしていませんでした。

 

そのうち「飲み込みにくい」という問題が出てきました。特に薬をのむときがものすごく大変で、1回ごっくんするだけでは飲み込めないし、多量の水を必要とします。

私は、いろいろ本を読んだり、訪問歯科医に相談したりして、対策を考えるようになりました。情けないのですが、最近のことです。

 

高齢者の「むせる」という問題は、放置していてはいけないのです。では、どのように対処していったらいいのか、お伝えしていきますね。

 

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高齢者が頻繁にむせるようになったら要注意!誤嚥(ごえん)を引き起こす恐れあり!

食事中にむせるのは、食べ物や飲み物が気管に入りそうになったときです。液体の方がむせやすいのは、食べ物よりもはやくのどに入っていくからです。

しかし、たまにむせることがあっても、異常とは考えません。勢いよくむせたり咳き込んだりすれば、内容物がもどることがほとんどです。

 

問題なのは「頻繁にむせるようになってきた」場合で、のどの機能が老化してきたというサインです。こうしたサインを見逃して放っておくと、いずれ「誤嚥」を起こすようになり、肺炎や窒息を引き起こすことになってしまいます。

 

誤嚥とは、気管方向へ侵入した食べ物や飲み物が、声帯よりも奥へ入ってしまうことをいいます

介護する家族は、なるべく本人に声をかけ、注意を促していくことが必要だと思います。

 

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高齢者は食事中にむせる!誤嚥を防ぐために気をつけたいこと3つ

義母ののどを鍛えるトレーニングを始めたのですが、それは別の機会にお伝えすることにして、ここでは、高齢者の誤嚥を防ぐために注意することを取り上げたいと思います。

 

①できるだけ食事に集中するようにする

家族で会話しながら楽しく食事をするというのは大事なことですが、何かを話そうとしたときに食べ物を詰まらせてしまったり、笑った拍子にむせてしまったりするという危険性があります。

 

むせやすい高齢者には、できたら話しかけたりせずに、食事に集中してもらうのがよいでしょう。

また、食事のときにテレビをつけている家庭も多いと思いますが、テレビを見て吹き出した拍子にむせてしまうことがあるので、気をつけたいものです。

 

ただし、食事に集中させたいからといって、高齢者に一人で食事をさせようとしてその場を離れるのはよくありません。いざむせたときに対処できませんから。

 

義母は、テレビを見ながら食事をすることはもう何年もありませんが、食事中、会話はしていました。実は、今も、つい会話をしてしまうのです。

私が食事のしたくをして、義母がいただきますと言って、食べ始めます。つい「おいしい?」と聞いてしまったり、「今日は大根が安かったんだよ」なんていう会話をしてしまったりします。

ひと言、ふた言にとどめておくようにはしていますが・・・。

 

義母の食事中は、義兄か私が付き添うようにしています。その場にいて見守り、できるだけ会話はしないように気をつけています。

そしてむせたときには、まず口の中に入っているものをティッシュに出させたり、背中をさすったりします。

 

② 飲み込みやすい形態と形にする

むせないようにするには、飲み込みやすい状況をつくることが大事です。

食べ物に適度なやわらかさや粘りがあると、のどに送り込まれるスピードが遅くなり、飲み込むタイミングを合わせやすくなります。

また、食べ物が適度な大きさでまとまっていると、飲み込みやすくなります。

 

水やお茶、味噌汁のような液体は、のどにはやく落ちていくため、嚥下反射が起きにくく、むせやすいのです。

そこで、サラサラの液体にとろみをつけてトロトロのゲル状にして、ゆっくりのどに流れ込んでいくようにすることで、むせにくくなります。

 

くず粉や片栗粉でとろみをつけることもできますが、市販されている「とろみ剤」なら、加熱しなくてもとろみがつくので、便利です。

ただし、とろみをつけると食感が変わるので、おいしくないと言う人もいます。どの程度のとろみをつけるのかは、症状によって違います。

 

薬を飲むときも、服薬用のゼリーを使うか、水にとろみをつけたもので飲むか、いろいろ試してみるとよいと思います。

義母は、液体にとろみをつけるのがあまり好きではないので、体調が悪いとき以外は、ほとんどとろみをつけていません。でも、そのうち本当にとろみが必要になる日がくると思います。

 

③ むせたときの「背中トントン」は間違っている

むせてしまったときに背中をトントンとたたいてあげるのは、よくやる行為ですよね。でも、飲み込む力が衰えている人には、逆効果なのだそうです。

むせているときは、気道に食べ物の一部がはりついている、あるいは詰まりかけている状態です。

トントンと背中をたたいた振動で食べ物がはがれ落ちたとき、ちょうど息を吸い込むタイミングと重なってしまうと・・咳をして排出させるべきものが肺の方に吸い込まれてしまい、誤嚥性肺炎につながる危険性もあります。

むせてしまったら、背中をたたくより、背中をさするようにして咳を促す。これが正しいやり方だそうです。

 

私は最近まで、義母の背中をたたいていました。一時期は、義母が強くたたくことを望んだので、ドンドンとたたいていました。

怖い怖い! 大きな間違いをおかしていました。

このことを勉強してからは、背中をさするようにしています。さっそく今日、さすりました^^’

 

このほかにもまだ注意すべきことはいろいろありますが、私が特に注意してやっていることを挙げてみました。

 

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まとめ

高齢者が頻繁にむせるようになったら、それはのどの機能が老化してきたというサインです。放っておくと、誤嚥を起こし、肺炎や窒息を引き起こすおそれがあります。

 

むせないようにするために、介護する人が注意することは、以下のとおりです。

①できるだけ食事に集中できるようにする

②食事を、飲み込みやすい形態と形にする

③むせたときには「背中トントン」をせず、背中をさすってあげるのがよい

 

介護する家族は、食事やお茶の時間には本人に注意を促し、見守ってあげることが大事です。

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