訪問リハビリのメリットとは?要介護2で3年間利用してきた義母のケースをご紹介!

訪問リハビリを受けるメリットはあるのだろうかと考えて利用を迷っている、あるいは現在利用しているけれど、効果を感じられないという人も多いと思います。

高齢者の身体機能が衰えてきたり、また病気やけがなどで体を自由に動かすのが困難になったりすると、病院やリハビリ施設に通うのは大変ですよね。

まずはケアマネージャーに相談して、訪問リハビリを利用することをおすすめします。私の義母は、訪問リハビリを利用し始めてもうすぐ3年になりますが、いろんな点において、利用してよかったと感じています。

 

ここでは、訪問リハビリのメリットについて、お伝えしたいと思います。

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訪問リハビリにはメリットがたくさん!本人に合ったメニューで無理なく受けられる!

義母は通所リハビリに通っていたことがありました。元気なころは、皆と一緒に体操をしたり器具を使って運動するのを楽しんでいましたが、だんだんそれを負担に感じるようになりました。

認知症が少しずつ進み、他の人とのコミュニケーションを楽しむことが難しくなってきたことも影響していると思います。

そこで、訪問リハビリ(正式には訪問リハビリテーション)に変更することにしました。

 

「訪問リハビリテーション」とは、主治医が必要と判断した要介護者の自宅に、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が訪問しリハビリテーションを提供するというものです。 サービスを利用する高齢者の心身機能の維持・回復や、日常生活の自立を目指したリハビリを提供しています。

 

義母は、訪問リハビリに切り替えてからは、無理なく体を動かすことができるようになりました。

本人だけのためのメニューが用意されていること、細かいところまで気を配ってもらえるところは、大きなメリットだといえます。

また、病院やリハビリ施設に通うよりも、自宅の方が緊張せずにリラックスして受けられるのも、訪問リハビリの良いところです。

 

訪問リハビリは、メリットが大きいと思います。ただ、何回か利用したけれど、本人が拒否していたり、満足のいく効果を感じられないという場合もあるかもしれません。

その場合は、ケアマネージャーか担当の理学療法士にその旨を伝えてください。ケアマネージャーと理学療法士が一緒にケアプランを決めているので、どちらに先に相談してもよいと思います。

 

理学療法士は女性の方がいいとか、楽しくおしゃべりしながら受けたいとか、運動がきつくて嫌になったとか、利用する本人の気持ちをよく聞いて、それを伝えることも大事です。

 

訪問リハビリは基本的にマンツーマンで行われます。利用者の状態に合った訓練や運動が行われるので、無理なくサービスを受けられるはずです。

 

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訪問リハビリではどんなことをするの?要介護2のリハビリの例をご紹介!

訪問リハビリとは、要介護の状態にある高齢者の自宅に作業療法士や理学療法士などが訪問して、リハビリテ―ションを行います。

リハビリの内容としては、次のようなものがあります。

  • 基礎的な体力や気力の回復
  • 食事や排泄、入浴など、日常生活の動作の訓練
  • 福祉用具や住宅改修に関する助言
  • 家族の介助方法へのアドバイス

これらは、主治医の指示のもとに行われます。

 

要介護1~5の人に提供されるサービスを「訪問リハビリテーション」と呼び、要支援1、2の人に提供されるサービスを「介護予防訪問リハビリテーション」と呼びます。

 

義母は要介護2ですが、要介護1の時から訪問リハビリテーションを利用しています。

週に一度、理学療法士の先生が自宅に来てくれて、リハビリを行ってくれます。時間は1時間です。

 

●最初に熱や血圧を測り、本日の体調をチェックしてくれます。私が付き添う時は、本人の体調や最近の状態などを伝えます。

●その日の体調に問題がなければ、まず外に散歩に連れ出してくれます。歩行器を使って、家の近所を10分程度歩きます。天候が悪い時は、家の中を行ったり来たりします。

●次に、ベッドに横になってマッサージを受けたり、体操をしたりします。これが最も長い時間をかけて行われます。

●最後は、転んだ時に立ち上がる練習をします。これは3カ月くらい前から取り入れてもらっている訓練です。家の中で転倒することが時々あるので、自力で立ちあがる練習です。しりもちをついた状態から、ベッドにつかまって起き上がるところまでやります。

 

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訪問リハビリで改善したことは?義母の5年間の成果をまとめてみた!

義母が約3年間、自宅でリハビリを受けてきて、改善したことを挙げてみます。

●右肩に痛みがあり、腕を上げられなかったが、今では痛みがなくなり、左腕と同様に上げることができる。

●脚のしびれを訴えることがあったが、マッサージを受けることで徐々に改善していき、今ではしびれを感じることがなくなった。

●脚の側面の筋力を鍛えるため、横歩きの訓練もするように指導されたので、手すりにつかまって毎日横歩きをするようにした。最初は足がほとんど横に開かなかったのが、3カ月くらい経ったら、上手に横歩きができるようになった。

 

義母は外面(そとづら)の良い人なので、家族には「めんどくさい」と言っていても、理学療法士に「やりましょう」と言われると、張り切ってやります。

褒められるとますます頑張ります。だから、できなかったことが、だんだんできるようになっていくということはあると思います。

本来、話をするのが好きなので、おしゃべりしながら楽しい雰囲気で体を動かすというのも、義母にとっては意味のあることだといえます。

 

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よい理学療法士との出会うことの大切さを実感!こちらからも働きかけを!

今、義母のところに来てくれている理学療法士は、40代くらいの女性の方です。仮にHさんと呼びます。ごくたまに違う人が来ることがありますが、通常はずっとHさんが担当してくれています。

 

この3年間で、義母の筋力はだいぶ落ち、認知症も進みました。Hさんはその変化をずっと見てきてくれていて、その都度いろんなアドバイスをくれます。

 

義母は腰が曲がっているので、時々私が手すりの所で腰を反るようにして伸ばしていました。義母がとても気持ちいいと言うからです。でも、それは腰を痛める行為なので、まっすぐ伸ばす程度にした方がよいとHさんに言われました。

 

歩き方や歩行器の高さなどについても、相談に乗ってもらっています。

先日は、新しい歩行器をレンタルすることになり、Hさんに一緒に選んでもらいました。

 

私自身が、プロの人に教えてもらいたいという気持ちで、いろんな質問をしています。リハビリの邪魔にならない程度であれば、Hさんはどんな質問にも答えてくれるので、感謝しています。

こちらからも理学療法士に働きかけることは大切だと実感しています。

 

まとめ

病院やリハビリ施設に通うのが大変になってきた高齢者にとって、訪問リハビリテーションは有意義なサービスです。

マンツーマンで本人に合ったプログラムが用意されていること、自宅でリラックスして受けられることなど、訪問リハビリのメリットはたくさんあります。

 

まずはケアマネージャーに相談することから始めてください。利用する本人の性格や気持ちを考慮して、こちらの希望をはっきりと伝えることが大切です。

訪問リハビリを上手に活用すれば、介護している高齢者の体の悩みを軽減できるかもしれません。

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