高齢者の夜間頻尿の対策を考える!認知症の義母のトイレ問題をどうする?

高齢者の夜間頻尿の対策に悩む人は多いと思います。

私の義母は、年々夜間頻尿の悩みが深刻になってきています。義母の悩みというより、介護する家族の悩みといっていいと思います。。

高齢者の夜間頻尿って、どうして起こるのでしょうか。改善する方法はあるのでしょうか。

 

ここでは、高齢者の夜間頻尿の対策について、義母の体験をもとに考えてみたいと思います。

 

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高齢者の夜間頻尿の原因は1つではない!服用している薬に原因があることも!

高齢になると、膀胱排尿筋(ぼうこうはいにょうきん)という筋肉が硬くなることで、膀胱にためられる尿の量が少なくなります。このため、膀胱の機能が低下し、若いころよりも排尿の回数が増えるそうです。

私たちの体には、夜間に脳下垂体(のうかすいたい)から分泌される「抗利尿ホルモン」というホルモンがあります。このホルモンは、尿を作る量を抑えることで、よく眠れるようにする働きがあります。

ところが高齢になると、この抗利尿ホルモンの分泌が不足しやすくなるので、夜間にトイレに起きることが多くなるのです

それ以外にも、水分摂取量や利尿剤の内服、睡眠の障害、季節との関連などが高齢者の夜間頻尿の原因として挙げられます

 

さらに、服用している薬の影響で尿の量が増える場合もあるそうです。

 

高血圧に使われる降圧剤や心臓病に使われる強心剤には、尿の出をよくする働きがあります。まさに義母の服用している薬です。

 

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高齢者の夜間頻尿に苦しむのはむしろ家族の方?夜間に起きることで転倒リスクも!

夜中にトイレに何度か起きても、本人あるいは家族の生活や健康に支障がなければ、必ずしも治療をする必要はないとされています。

実際には、いろいろ支障が出てくるのですよね。

 

私の友人は、母親のトイレに何度も付き添ってほとんど寝られない日が続いていて、時々仕事を休むことになりました。

 

ある介護者は、本人が夜中にぐっすり眠ってくれればトイレに起きることはないだろうと考え、睡眠薬を飲んでもらいました。でも本人は結局トイレに起きてしまい、薬の影響で頭がボーッとしていたため、転倒してけがをしてしまったそうです。

 

毎晩、毎晩、夜中に何度もトイレに起きるということは、本人にとっても家族にとっても、負担が多いですよね。

高齢になって足腰が弱ってくると、ベッドから降りて立ち上がるだけでも、大変です。歩いてトイレに行き、立ったり座ったりする動作は、骨が折れることでしょう。

排尿がうまくいかずに失敗することもあるでしょう。パッドやリハビリパンツが汚れていたら、交換しなければならず、自分でそれをするのは難しいと思います。

眠くて頭がはっきりしない状態で足元が暗いところを歩くことで、転倒のリスクも増えます

 

一人で排泄ができない高齢者には、家族が介助することになります。夜中に何度も起こされ、トイレに付き添うことは、家族にとって大きな負担になります。

 

夜、本人をベッドに縛り付けておきたくなるという声も聞きました。そんな心境になるのも理解できます。

家族は睡眠不足が続き、健康を害することにもなるでしょう。もうお手上げ状態です。

 

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 高齢者の夜間頻尿は改善できるの?夜間頻尿の対策を挙げてみた!

夜間頻尿の原因はひとつだけではなく、膀胱容量の低下に加えて、夜間多尿、睡眠障害などの様々な要因が関連しているとされているので、本人の病状に応じて治療が行われます。

夜間頻尿の治療としては、運動療法や生活指導、薬物療法などがあります。

 

夜間頻尿の対策として有効だとされているものを挙げてみます。

・夜間多尿に対しては、夜寝る前に飲み物を取りすぎないようにすること、アルコール、カフェインなどをひかえるようにします。

・夕方から夜間にかけての運動(散歩など)は、下半身にたまった水分を血管内に戻し、また汗として水分を外に排出するので、有効とされています。

・利尿薬や抗利尿ホルモンなどを使用して、尿量を調節します。副作用に十分注意する必要があります。

・過活動膀胱や前立腺肥大による夜間頻尿にも、薬物治療が行われます。

・睡眠障害による夜間頻尿については、睡眠の環境や生活リズムの調整などを行い、必要に応じて、睡眠薬の使用も考慮します。

 

まずは、主治医の医師に相談したうえで、泌尿器科を受診してみてください。「夜間頻尿外来」を設けている病院もあり、いろんな治療法がありますので、相談してみるとよいと思います。

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義母の夜間頻尿の対策を模索中!認知症の高齢者は夜のトイレが大変!

義母は、若いころは、一度寝たら、朝まで起きることなく熟睡していたそうです。それがいつのころからか、夜中に何度も目を覚ますようになってしまいました。

通常、就寝してから2、3度は起きるようですが、多い時は5、6回も起きます。私は義母の近距離介護をしていて、夜中は一緒に過ごしていないので、正確なところはわからないのです。

 

義母と一緒に生活しているのは義兄です。義兄は夜中に何度か義母がトイレに行く気配で起こされています。義母の拒否があるので、義兄がトイレの中に入ることはほとんどありません。トイレ介助は私の役割になっているのです。

しかし、義母がトイレで寝てしまったり、パジャマを汚してしまったりした時は、義兄が義母の排泄に関与しないわけにはいきません。それが夜中となると、義兄の負担は大きく、ストレスもたまります。

 

ここ数か月で、義母は目を覚ましてもすぐにトイレに行かず、ベッドに座っていたり、座ったまま寝てしまうことも多くなったので、私は夜中に一回、義母の家に出かけていくことにしています。必ずしもタイミングが合うわけではなく、ぐっすり寝ている時に起こしてトイレに誘うこともあります。

 

トイレに行きたいから目が覚めるのか、それとも眠りが浅いからトイレに行きたくなるのか、私にはそれが疑問でした。トイレに起きても、実際に出る尿の量は少ないのではないか。そんな風に思っていたんです。

でも、義母の夜間のトイレにつきあってみて、初めて気づきました。夜中に出る尿の量が、とても多いのです。2時間後にまた起きてトイレに行った時も、尿の量は多いことを確認しました。

 

現在、パンツ型のおむつを使用していますが、テープ型のおむつにして、夜、本人がトイレに行かなくてもすむようにしようかと考えています。しかし、今までずっとトイレで排泄してきた義母に、寝たまま排泄することは難しいのではないかと思い、躊躇しています。

義母が認知症であることも、躊躇している理由の1つです。事情を話しても、本人に理解してもらうことはできないだろうし、夜中にトイレに行こうとして、おむつカバーをはずした後、自分ではどうすることもできなくてパニックになってしまうかもしれません。

ケアマネジャーと相談して、少しずついろいろ試しながら、よい方法を探していこうと思います。

 

 まとめ

高齢になると、膀胱の機能が低下たり抗利尿ホルモンが減少したりするため、夜間頻尿が起こりやすくなります。

また、睡眠障害や飲んでいる薬の影響などもあり、原因が単一ではない場合も多いのです。

身体機能が衰えてきたり、認知症が進んできたりすると、夜トイレに行くことは、本人や家族の負担が大きくなり、リスクも増えてきます。

介護にあたる家族が健康を害するようなことになる前に、主治医の医師に相談し、泌尿器科の診察を受けるのがよいでしょう。

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