デイサービスは認知症を改善させる?利用するメリットを考察

デイサービスは認知症の症状を改善するのによい場所なのか。このことについて、疑問に思っている人はけっこう多いんです。

デイサービスに楽しく行ってくれるだけでもありがたいことなのですが、認知症が改善するのであれば、積極的にデイサービスを利用したいと思いますよね?

私の義母は、デイサービスに10年以上通っています。義母の認知症についても振り返りながら、認知症の人がデイサービスを利用するメリットについて考えてみましょう。

 

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デイサービスでは認知症の人に特別なことをするの?

高齢者のためのデイサービス(通所介護)には、認知症の人も、そうでない人もいます。私は介護職員としてデイサービスに勤務していたことがあるのですが、そこには、認知症の症状が見られる人は半分以上いたと認識しています。

デイサービスの性質や規模などによっても異なると思います。

また、普通のデイサービスとは別に、特に専門的なケアや作業療法などを行う、「認知症対応型通所介護」もあります。

ここでは、普通のデイサービスにしぼってのお話をさせていただきます。

私が勤務していたデイサービスには、いろんな症状の認知症の方がいました。そこでは、認知症の人だからといって、特別なことをしていたわけではありません。

有料で公文式の計算と音読を取り入れていましたが、これを利用する人は、全体の1割程度だったと思います。

高齢者の公文式については、こちらに書いています。

⇒ 認知症予防に計算は効果がある? 義母と一緒の脳トレをご紹介

利用者さんが1日そこで楽しく過ごしてくださるように、レクリエーションをしたり、ゲームをしたり、外出したりしました。体を動かす機会を増やすために、体の体操や口腔体操も行いました。

 

【家では刺激を与えることは難しい】

認知症の人は、家ではたいてい、ずっとテレビを見て過ごすか(内容はどれだけ頭に入っているか分からない状態)、ほとんど寝ているか、ぼーっと何もせずに過ごすといった状況だと思います。

だからといって、介護する人は、いつも相手をしてあげられるわけではありませんよね。食事のしたくや排泄のお世話などは大変だし、睡眠のリズムを管理するのも面倒なことです。

本人と一緒に何かできたら刺激を与えられることはわかっているのだけれど、難しい。そしてイライラが募り、嫌味やきつい言葉を発してしまったりするのです。

私も義母に対して、そうでした。

義母は、つい最近、要介護2の認定を受けましたが、それまで要介護1の時期が長く続きました。デイサービスは週1回から2回へ、そして昨年からは週3回に増やしました。

 

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デイサービスで認知症の改善は期待できるのか

義母がデイサービスの回数を増やすことによって、認知症の症状が変わったかというと、残念ながら、改善しているとは言えません。

認知症は、少しずつ、ゆっくりではありますが、進んでいます。これはもうどうしようもないことだと思っています。

でも、毎回、脳の刺激を受けていることは確かです。

デイサービスに行く前は、ぼーっとした顔でいる義母。「今日は、○○(デイサービスの名前)だからね」と言うと、「え?今日行くの?」なんて言っているくせに、職員さんが迎えに来たとたんに表情が変わり、元気に「おはようございます」と言うのです。

送迎のバスに乗ったら、仲良しのお友達とのおしゃべりが始まります。帰ってきた時も、職員さんと楽しそうに笑いながらバスから降りてきます。

どこにも出かけない日は寝ている時間が多いのですが、デイサービスでは30分~1時間しか寝ません。

デイサービスに行っていなかったら、認知症がもっと進んでいたかもしれませんが、本当のところは、わからないのです。

 

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認知症の人がデイサービスを利用するメリットとは?

 

認知症の人がデイサービスを利用するメリットを挙げてみます。
① 生活のリズムが整う

② 家にいる時よりも、日中起きていられる

③ 家族以外の人と接することで、脳に刺激を受ける

④ ゲームや歌などを楽しむことで、脳に刺激を受ける

⑤ 手先を使ったり体を動かすことで、脳に刺激を受ける

①と②は関係が深いものですし、③~⑤は、ひとまとめにしていいではないかと思われるかもしれません。

あえて分けで書くことで、具体的になって伝わりやすいかなと思ったので、このような書き方にしました。

これらは、義母のデイサービス体験によって、気づいたことです。

なんといっても、認知症の人とずっと一緒に過ごす家族の負担を減らすというメリットは大きいと思います。

 

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デイサービスで認知症が悪化したら…

デイサービスに通ったら認知症が悪化したというケースもあります。

それは、利用者がデイサービスでの活動に参加しなかったり、職員や他の利用者との会話がなかったりして、自宅で過ごす時よりもさらに刺激がないことによります。

本人はデイサービスに行きたくないと言っているけれど、入浴と食事だけでもしてきてくれればいいといって送り出す家族もいます。

デイサービスを利用する目的は何なのか、介護する家族は、よく考えてから利用を決めるべきだと思います。

高齢者にとって、デイサービスは楽しい場所であってほしいですよね。認知症であっても、生き生きと活動できる時間があるということが大事だと思います。

家では無表情だった人が笑顔になったり、無口だった人がよくしゃべるようになるということは、よくあることです。自宅に帰ったらいつもの状態にもどったとしてもいいのです。

 

デイサービスで認知症の改善を望むのなら…

もし、あなたが介護する人が認知症で、デイサービスでよい刺激を受けてほしいと思われるなら、そのことを職員に伝えて、連絡帳などで情報を伝え合うのがよいでしょう。
「そちらで歌った唱歌を家でも歌っていました。」とか「塗り絵が好きなので、やらせてもらえないでしょうか。」とか。

デイサービスから帰ってきたら、「今日、何をしたの?」「楽しかった?」「お昼には何を食べたの?」などと声をかけてみることで、デイサービスでの1日を思い出そうとすることは、意味のあることです。

デイサービスで認知症に何らかの効果を得たいとは、どの家族も考えていると思います。直接効果があるかどうかはわかりませんが、いろんな刺激を受けたり、家族とのコミュニケーションの時間が増えたりすることは、望ましいことだと思います。

 

まとめ

デイサービスでは、認知症の人に特別なことをしてくれるわけではないかもしれませんが、家族以外の人と接したり、ゲームや歌、体操などをすることで、脳に刺激が与えられます。

家では無表情の人が笑顔になったり、無口な人がよくしゃべるようになることもあります。

介護する家族は、デイサービスに通う目的をよく考えたうえで、利用するのかどうか決めるのがよいでしょう。

職員とこまめに情報を提供し合うことで、認知症の高齢者の変化がわかりやすくなります。連絡帳などを効果的に利用することをおすすめします。

デイサービスから帰ってきた時に、「今日はどうだった?」と聞くことも大事だと思います。

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