認知症の親の介護のために睡眠不足の状態ではありませんか? 夜なかなか寝なかったり、何度もトイレに起きたりする親につきあっていると、こちらの睡眠時間が削られてしまいます。
仕事や家事にも支障が出ますよね。いったいどうしたらいいのでしょうか。
認知症の高齢者は夜中に起きている?
認知症の人は、夜中に起きることが多いんですよね。どうしてそんなに起きていられるの?と思います。
義母は夜中に何度もトイレに起きます。ひどい時は1時間おきくらいに起きています。ここ何年か、昼の睡眠が深くて、昼夜逆転になっているのが悩みです。
実際に義母に何度も起こされているのは、一緒に住んでいる義兄です。私は近くに住んで近居介護をしているので、夜のお世話からは解放されています。、
今までに何回か、義母のところに泊まったことがあります。義母の体調が悪かった時や、義兄が入院した時です。私は、義母の部屋の隣の部屋に寝ました。
義母がトイレに起きるたびに目が覚めました。最初は毎回トイレに付き添っていました。ところが3日目くらいに、義母が起きる音で目が覚めたものの、眠くて起き上がることができなくなりました。
義母は、時間はかかるけれど一人でトイレに行けるので、行ってもらいました。
本人が一人でトイレに行くのが困難だったり、寝たきりの状態だったりすると、家族の負担は大きいですよね。
夜中に起きて困った行動をしたり、家族を起こして話し続けたり騒いだりする高齢者もいます。本当に大変だと思います。
家族の睡眠時間を確保するためにできることは?
本人になるべく夜ぐっすり眠ってもらい、家族が少しでも多く睡眠を取るためにできることを挙げてみます。
・日中の活動量を増やし、疲れて夜眠れるようにする
・日中、睡眠をたくさん取りすぎないようにする
・睡眠薬を飲んで、夜ぐっすり眠れるようにする
・家族は、時間を見つけて、少しずつでも睡眠を取る
睡眠薬を飲めば夜中に起きなくなることを期待して、医師に処方してもらったとしても、何時間か経ったら薬の効果は切れます。
むしろ、薬の副作用で頭がボーッとして、転倒してしまった人がいると、ケアマネージャーから聞きました。また、睡眠薬が効きすぎてなかなか目が覚めなくなることもあるそうです。
薬の服用については、医師とよく相談して、慎重に薬を選ぶ必要があります。
義母の問題行動・・夜中に一人でお風呂に入った!
1週間くらい前に、義兄に電話で起こされました。時計を見ると、朝の4時過ぎでした。義母がお風呂に入ろうとして服を脱いでしまったとのこと。
すぐに行ってみると、義母は上着だけを羽織って、毛布をかぶっていました。義兄に「お風呂が沸いたから入るよ」と言われたので、洋服を脱いだそうです。夢を見たのではないかと思います。
義母はデイサービスで週3回、入浴しています。自宅のお風呂に入るのは年に一度、お正月の時だけです。今年は風邪気味だったので、入りませんでした。
いろいろ説明して、お風呂には入らないことを理解してもらい、ベッドに入ってもらいました。やれやれです。
自宅に戻ったのは5時過ぎ。それからもうひと眠りしようと思いましたが、なかなか寝つけませんでした。
義兄は普段、どんなに大変な思いをしているのかと思うと、本当に申し訳ないと思います。
認知症の介護で睡眠不足にならないための対策とは?
高齢者を介護している人の睡眠が取れない状況がずっと続いていると、体調を崩すことになります。また、ストレスがたまり、精神的にも侵されていく可能性があります。
夜中に必ず一、二度は起きる義兄には、なるべく昼寝そして睡眠を補ってもらうようにしています。義兄は定年退職をして今はずっと家にいるので、義母がデイサービスに行っている間などは、1人だけの時間がけっこうあります。
デイサービスもまた、家族が休むためには必要なものです。
しかし、毎日仕事をしている人にとっては、平日は1人になれる時間がありませんよね。 そういう場合は、週末にショートステイの利用を検討してみたらどうでしょうか。
義母の夜中の行動や義兄の負担などについて、何度かケアマネージャーに相談しています。
そこで提案してくださったのは、ショートステイを利用するということです。月に一度でも泊まりに行ってくれたら、家族は睡眠を邪魔されずにゆっくりと休むことができます。
ショートステイは4年前に一度利用しましたが、義母は二度と行きたくないと言っていました。今はそれほど拒否はないと思いますが、ショートステイの利用によって認知症が進むのではないかという夫の意見により、見合わせている状況です。
まとめ
認知症の人の介護で、睡眠不足の状態が続いている人が多いと思います。
夜中に起きて活動したりトイレに何度も起きることに、家族は悩まされています。このままの状態が続くと、家族の健康が損なわれたり、精神的にもダメージを受けたりする可能性があります。
日中の活動量を増やしたり、昼寝が長くならないように気をつけることで、夜ぐっすり眠れるようになるかもしれません。
医師に相談して、睡眠薬を処方してもらうことも1つの方法です。しかし、薬の副作用についても考えて、慎重に利用する必要があります。
家族は昼寝するといっても、ゆっくり寝られないかもしれません。でも、たとえ短時間でも横になって体を休めることが大事です。
デイサービスやショートステイを有効に活用して、家族がしっかり休む時間を確保することを考えてみてください。