高齢者の散歩の付き添い。長続きするために家族ができること

高齢者の散歩の付き添いについて考えてみたいと思います。

 

自分で進んで外に出ていける高齢者もいますが、そうでない人は、家の中にこもりがちになり、歩くことが少なくなります。

その状態が続くと、ますます歩かなくなり、やがて歩けなくなるという状況になってしまいます。

 

そうならないために、家族が散歩に付き添うことができたらと思います。

 

このページでは、義母の散歩に付き添った私の体験をまとめています。頑張ったことをアピールしたいのではありません。高齢者が散歩するのは有効だとお伝えしたいのです。

義母はシルバーカーを使うことによって、歩くことが楽にできるようになりました。このシルバーカーとの出会いに、感謝しています。

 

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高齢者の散歩の付き添いの意義とは

家族が一緒に歩こう

高齢者が歩けなくならないようにするために、家族ができることは、一緒に歩くことだと思います。

 

散歩は、筋力の維持はもちろんですが、暑さや寒さを肌で感じたり、外の風景から季節を感じ取ったり、人と会って会話したりすることで、脳の刺激にもなります。

その人の歩行の状態や健康状態、認知症の有無などによって、散歩のしかたも変わってくるので、医師やケアマネジャーなどに相談するのがよいかもしれません。

 

義母の散歩に付き添うようになった理由

私が義母と一緒に歩き始めたのは、義父が亡くなってからです。

 

義母は、寝たきりの義父を介護して、自分は絶対にこのようにはならないと決意したはず。なのに、自分から進んで外に出ようとはしません。

すでにシルバーカーを使っていましたが、自転車に乗ることのほうが多かった義母。歩くのはあまり好きではありませんでした。

腰痛があったのでしかたがないと思いましたが、このままだとあっという間に歩けなくなってしまうのではないかと心配になりました。

 

そこで、義母と一緒に散歩することに。散歩する場所は、おもに近くの土手です。シルバーカーを使えば、けっこう長い距離も歩けました。

散歩のコースを変えたり、買い物をしたり図書館に行ったりすることもできるようになり、歩くことが日常的になったのです。そして、義母は一人でも散歩するようになりました。

 

ここまで来るのは、けっこう大変でした。私は、義母が歩けなくなったらどうしようという危機感で、なんとか頑張って義母につき合うことができましたが、高齢者の散歩に付き添うのは、時間も労力も必要とします。

 

本人に意欲はないが・・・

義母は認知症で、意欲も低下しているので、当然、私が誘い出さなければ、自分から外に行きたいなどとは100%言いません。

 

でも、外に出てみると、笑顔になるのです。散歩の目的とか、どのくらい歩けたかとか、そんなことはいっさい考えず、言われたままに歩いています。でも、楽しい時間を過ごしていると信じたいです。

自己満足かもしれませんが(笑)。

 

義母との散歩は、週に2、3回です。だんだん寒くなってきたので、回数は減ってくると思います。

 

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歩きやすくするためのグッズ

シルバーカーとの出会い

義母がシルバーカーを使い始めたのは、15年以上前だと思います。まだ義父の介護が始まる前でした。

義母は腰痛があり、普通に歩くことが困難でした。歩かなければいけないときは、自転車を押しながら歩いていたし、娘のベビーカーを押して歩くと腰が楽だとも言っていました。

 

多分、誰かに相談して、シルバーカーを使うようになったのだと思います。義母にはU字型のシルバーカーが使いやすかったようです。

シルバーカーなしでは、義母はどこへも行けませんでした。杖を使う練習もしましたが、上手に使えなかったので、あきらめました。

まだシルバーカーがそれほど普及していないころでしたが、義母は喜んで使っていました。U字型のシルバーカー以外は使いにくく、2台目も、1台目と同じものを選びました。

 

このシルバーカーとの出会いがなかったら、義母はもうとっくに歩けなくなっていたと思います。

 

今は歩行器を使用

義母は、89歳の今は、歩行器を使って歩いています。歩き方はだいぶゆっくりになり、歩ける距離も15年前の10分の1くらいになりましたが、まだ散歩に出ることが可能です。

 

かつては歩行器を片手で持ち上げてバスにも乗れていたし、一人で1時間くらい歩くこともできていた義母。今は私が歩行器に手を添えてあげないと、どんどん道の端に行ってしまいます。

 

歩き始めてすぐに疲れるので、歩行器の椅子に座って休みます。もっと歩きたいところですが、欲張ってそれ以上先にいくことはしません。

歩いていると、どこかが必ず痛くなります。腰だったり膝だったり腕だったり。腰が曲がっていて、体重を歩行器にかけているので、半分は腕の力で歩いているといえます。

 

少しでも外に出られること。自分の足で歩けること。今はこれで十分だと思っています。

 

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家族が散歩に付き添うことができない場合

高齢者にとって散歩が有効だとわかっていても、家族が付き添うことができない場合も多いのではないかと思います。

もし、誰かが散歩に付き添ってくれるなら、お願いしたい。当然、そう考えますよね。

 

要支援、要介護の認定を受けている人は、訪問リハビリの理学療法士に散歩の付き添いをお願いすることができます。義母も少し前まで、理学療法士と一緒に散歩していました。

訪問介護のホームヘルパーには、残念ながら散歩を頼むことはできないようです。が、一緒に買い物に出かける(買い物同行)ならお願いできるとか。このへんはグレーゾーンらしいので、ケアマネジャーに相談してみてください。

また、民間事業者のサービスとして、散歩に同行してくれるというものがあります。その場合は実費がかかります。地域包括支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。

 

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まとめ

高齢者が歩くことは、筋力の維持や脳の刺激に効果があります。いつまでも歩き続けることができるように、家族は高齢者が歩くことをサポートしたいですね。

 

病気や怪我などによって、また筋力の低下により歩くことが困難な場合は、杖やシルバーカー、歩行器などを使うことによって、歩くことが楽になるケースが多いのです。

その人に必要なグッズを選ぶことで、歩く負担が減り、散歩にも意欲が出てくるかもしれません。

ケアマネジャーに相談すると、介護用品の業者を紹介してくれます。また、介護用品のお店が近くにあるなら、本人と一緒に見にいくのもいいですね。

 

家族が散歩に付き添うのが困難な場合は、介護保険で付き添いをお願いできるサービスもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

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