認知症の義母の夜間のトイレに悩む!介護する家族の健康を守るための対応策とは?

認知症の人の夜中のトイレにつき合うことは、本当に大変です。

高齢になると、夜間頻尿になることも多く、トイレの回数が増える場合が多くなるので、当然、対応する家族の負担も大きくなります。

家族の睡眠時間はどんどん削られていきます。いったいどうしたらいいのでしょうか。

 

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義母の夜間のトイレに悩まされてきた

高齢者のトイレ誘導というだけでも、家族はすでに大変な思いをしています。さらにその人が認知症であれば、いっそう悩みは大きくなります。

トイレの場所がわからなくて、違う場所に排泄してしまう、大声で家族を呼んで起こそうとする、トイレにおむつを流してしまい、トイレが詰まって水浸しになってしまう、トイレに行く途中で、あるいはトイレの中で転んでしまう・・・。

悩みはそれぞれですが、今回は、私の義母の体験を中心に書いてみようと思います。

義母は、寝るのがだいたい午後6時から7時です。夕食後にトイレをすませ、すぐにベッドに入ります。

それから朝7時ごろ起きるまでに、何度もトイレで目を覚まします。

もう何年も夜間頻尿は続いていますが、それでも自力でトイレに行き、おむつが汚れていたら取り替え、リハビリパンツが汚れていたら、はきかえていました。

たまに失敗して衣服を汚すこともありましたが、それほど頻繁ではありませんでした。

ところが、年々、義母の夜中のトイレでの失敗が増えてきました。

トイレでパジャマを濡らしてしまう、便座に座ったまま眠ってしまう、リハビリパンツをはかない、パッドをつけるのを忘れる、等々。

 

新たな問題が加わった

義母の夜中のトイレのトラブルには、一緒に住む義兄が対応してくれていましたが、3カ月くらい前から、新たな問題が加わりました。

トイレに行きたくて起き上がり、電気をつけるのですが、トイレには行かず、ベッドに座ったままでいるのです。私が義母の所に行くと、起きていることもあれば、座ったまま寝ていることもあり、また座った状態であおむけになって寝ていることもあります。

なぜすぐにトイレに行かずに座ったままなのか、聞いてもはっきりしません。「どうしようかと考えていた」「一人でトイレに行くのは怖かった」などと言います。

私が夜、義母の所に行くのをさぼると、必ずパジャマや防水シーツを濡らしてしまうので、ここ1カ月は欠かさず行っています。

義兄が夜中に起きるのは2、3回ですが、ほぼ電気がついていて、座っている状態だそうです(起きている時も寝ている時もあります)。

ケアマネジャーに相談すると、夜だけテープ式のおむつにしたらどうかと提案されました。現在のリハビリパンツ&パッドよりも尿の吸収量が多く、夜中に一度もトイレに起きなくてもよいからだそうです。

ただし、このテープ式のおむつは自分で取り外しができず、介護者がベッド上で取り替えなければなりません。義母は無理やり自分ではずし、あとで取りつけることができなくなってパニックになるのではないか。そんなことを考えて、なかなか踏み切れずにいました。

 

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トイレでの転倒がきっかけで、対策を考えた

1週間前の朝4時ごろ、義兄に電話で起こされました。義母がトイレで転倒したというのです(義兄は両ひざに人工関節が入っているため、義母を助け起こすことができません)。

尻持ちをついたままの義母に、「どうして転んだの?」とたずねたら、すでに忘れていました。とりあえず座ったままトイレの外に出て、手すりにつかまって起き上がることができました。

パジャマのズボンが半分くらい上げてあったので、ズボンを上げる途中でバランスを崩して転んだのでしょうか。

トイレには、汚れたおむつが散乱していました。

今度こそ、夜間のトイレ対策を真剣に考えて実行に移さなければと思いました。

対策案としては、次の2つです。

① 夜だけテープ式のおむつに替えて、昼はリハビリパンツ(パッド着き)を使う。

② ポータブルトイレを使うようにする。夜だけというのは難しいので、日中もこれを使う。

①については、先ほども書いた通り、自分で取り外しができません。「私が行くまで待っててね」と言い聞かせても、多分忘れてしまうでしょう。結局トイレには行くことになるので、失敗や転倒のリスクは避けられません。

②のポータブルトイレは、以前しばらく使っていたことがあるのですが、下に敷いたシートにすべって転んでから、使っていませんでした。今年になって久しぶりに使ってみたのですが、本人だけだとうまく使えなくて、断念しました。

 

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ポータブルトイレの使用に踏みきる

週に2回、ヘルパーさんに来ていただいているので、今回の問題について意見をうかがったところ、ポータブルトイレが絶対おすすめとのこと。慣れないうちは失敗すると思うけれど、トイレに行くよりはずっと負担が減るはずだと言われました。

実際に、ポータブルトイレを利用している人は多いそうです。

思い切ってポータブルトイレを使ってみようと思いました。今日はそのヘルパーさんが来てくれる日だったので、いろいろアドバイスをもらいながら、義母に試してもらいました。

座ってすぐに尿が出て、なんと、便まで出たのです。みんなで喜びました。ヘルパーさんが「ポータブルトイレ、大丈夫ですよね?」と言うと、笑顔で「はい!」と義母。正直、「ほんとかな?」と思いましたが・・・。

夜、7時ごろ義母の所に行くと、寝る前の義兄のポータブルトイレ誘導を拒否し、そのまま寝てしまったとのこと。案の定でした。そこで、「今回は、私のお願い。お母さんにもう転んでほしくないから」と言うと、すんなりポータブルトイレに座ってくれました。

認知症の高齢者の夜中のトイレについては、本当にさまざまな悩みがあり、一般論で「こうしたらいいですよ」ということは言えません。

義母のトイレ問題はこの先どうなるかわかりませんが、機会がありましたらまた、この続きをご報告したいと思います。

 

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まとめ

高齢者は夜間頻尿の傾向にあり、それだけでも大変ですが、認知症を患っていたら、夜間のトイレは家族の悩みの種になりますよね。

認知症の程度やその人のこだわりにもよりますが、その人に合ったおむつを選んたり、ポータブルトイレを使用したりするのがよいでしょう。

ケアマネジャーやヘルパーはいろんなケースを見ているので、適切なアドバイスをもらうことができると思います。ぜひ相談してみてください。

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