介護サービスの担当者会議を有効に活用する!メリットだらけの場を上手に利用しよう!

介護保険サービスを利用していると、担当者会議というものが開かれます。なんとなく参加している人もいると思うのですが、それではもったいないです。

あなたのご家族の介護に関わっている人たちが一堂に介する貴重な機会なので、有効に活用しましょう!

ここでは、介護保険サービスの担当者会議について、そのメリットをチェックして、有効活用する方法を考えてみたいと思います。

 

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介護サービスの担当者会議とは何か

担当者会議は正式名を「サービス担当者会議」といいます。

サービス担当者会議は、介護保険制度において、ケアマネジャー(介護支援専門員)が開催することが義務付けられている会議です。

ケアマネジャーが利用者(介護者)のケアプランを作成する際、原案の段階で、利用者に関わる担当者たちを集め、ケアプランの内容を検討します。

 

利用者に関わる担当者とは、介護サービスを提供する事業者やサービスにかかわる担当者(デイサービスの職員やホームヘルパーなど)、利用者本人とその家族、医師(かかりつけ医)などです。

それらのメンバーが集まって、それぞれの立場から意見を言い合い、ケアプランの修正や最終決定をします。

 

メンバー同士が専門的な意見を述べ合うことで共通理解を図り、利用者や家族の疑問や不安を解消したり、その後の連携をスムーズにするなどのねらいもあります。

 

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担当者会議に参加してくれたメンバーをご紹介!

昨日、義母の担当者会議がありました。

義母は介護認定を受けてから、多分15年ほどになると思います。要支援1から始まり、現在は要介護2です。

昨年要介護2の認定を受けてからもうすぐ1年になります。介護保険の有効期限がもうすぐ切れるので、ケアマネジャーが新たなケアプランを作成し、皆で意見を言い合って共通の認識を持つための担当者会議が開かれることになりました。

 

今までに開催された担当者会議は、相当な回数になると思います。最初のころは短時間で終わっていた会議が、だんだん長くなってきて、昨日は1時間半もかかりました。

 

会議に参加してくださったのは、ケアマネジャー、デイサービスの職員、訪問リハビリの理学療法士、福祉用品レンタル業者の担当者、それと来月から利用するショートステイの担当者の計5名です。

それと義母、義兄、私の3名を加えて、計8名。

普段ほとんど来客がないので、椅子をかき集めても足りず、私は義母のポータブルトイレ(使わない時は椅子として使える)に座りました(笑)。

 

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義母の担当者会議の内容は?

ケアマネジャーが来るまでに、他のメンバーが早めに到着。

初対面の方々が多く、互いに名刺交換をしていました。福祉用品の業者の方は、義母が借りている歩行器のチェックを行っていました。

予定していたメンバーが全員そろい、会議の始まりです。

 

ケアマネジャーから、今回の会議の目的の説明がありました。義母の介護認定の有効期間がもうすぐ切れること、義母の介護をするうえでさまざまな困難が増えてきているので、援助の方針を検討したいということです。

 

・ケアマネジャーからの報告

最近の義母の問題点および現状が、ケアマネジャーから説明されました。

① トイレに行くのがいっそう困難になってきた。夜間、1人でトイレに行くことができず、ベッドに座ったままでいることも多くなった。先日はトイレで転倒し、自分で起き上がることができなかった。

② 歩行が不安定で、歩ける時間や距離が減ってきた。膝の痛みを訴えており、歩行がつらいので、歩くことがますます困難になってきた。

③ 認知症が進み、家族の負担が増えてきたことで、家族の疲労やストレスがたまってきた。したがって、ショートステイを月に1回利用することにした。

 

・デイサービスの職員からの報告

最近時に歩行が不安定になってきている。施設内では手引き歩行をしているが、歩きにくそうな時は、車椅子を使用することがある。

いつも笑顔が絶えない。イベントなどにも積極的に参加している。

 

・リハビリの理学療法士からの報告

筋力はそれほど衰えてはいないけれど、体力がなく、歩くとすぐに疲れてしま。痛みがあるからといって動かないでいると、どんどん歩けなくなってしまう。

一時的に痛み止めの内服薬を飲んだりサポーターで痛みを和らげたりすることで、少しずつでも歩いていくことが大事である。

 

ショートステイの担当者は、義母と私たちと初めての対面だったので、他のメンバーのやり取りを聞き、情報収集していたようです。

来月のショートステイの時、歩行器で歩くのか、車椅子を使用するのかが問題になりましたが、今回は歩行の状態がよくないので、車椅子使用をお願いしました。

また、最初は個室にして、夜間のトイレはポータブルトイレにしてもらうことに。

さらに、便秘と便失禁に悩んでいること、外の顔と家族に見せる顔が違うこと、転倒の不安があることなどについてもやり取りがなされ、参考になる意見をたくさんいただきました。

 

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利用者にとっての担当者会議のメリットとは?

私は、担当者会議を貴重なものだと思っています。

いつも、サービスに関わってくださる方々に個々に話を聞いたり相談したりしていますが、ゆっくり時間を取ってお話しする機会がなかなかありません。

集まってくださった皆さんで義母の情報を共有し、いろんな意見を交わすことで、義母にとってよりよい介護の方向が見えてくると思います。

 

担当者会議はケアマネジャーが中心になって行われるので、その人の力量が問われますが、義母の担当のケアマネジャーはいつもこちらの意向をよく汲んでくださり、スムーズに意見交換が行われて、満足のいく会議となっています。

 

中にはこんなケアマネジャーもいるそうです。介護を受ける本人の状況や受けるサービスが変わったりしたので、家族がケアマネジャーに担当者会議を希望したところ、「次回の更新の時まで待ってください」と言われたとか。

本来、サービスの内容が変わったら、担当者会議をしなければならないと決められているのに・・・。

ケアマネジャーが担当者会議の開催を面倒がっている、あるいは会議のための準備をきちんとしてくれないなどの不満を感じている家族も多いようです。そういう場合は、地域包括支援センターなどに相談してみることをおすすめします。場合によっては、ケアマネジャーを変更してもらうことも検討する必要があるかもしれませんよ。

こちらが参考になるかもしれません。

⇒ ケアマネージャーは変更できる?よりよい介護は信頼関係から

 

「担当者会議では、何人もの人がこの家に来るんでしょ?お茶の用意をしなくていいの?」などと心配する人もいるようですが、本来、お茶やお菓子は用意する必要がないとされています。私は、参加者にお茶は出していません。

家の中をきれいにしなければ、というのも、あまり考えなくてよいと思います。介護している家族は、いつも忙しいのです。掃除が行き届かないこともあるでしょうし、部屋に便や尿の臭いが取れないことだってありますよね。

会議に参加するのは介護に関わる人たちです。皆さん、理解がありますから、大丈夫ですよ。

 

参加者は忙しい中、都合をつけて自宅まで来てくださるのです。不安なことや疑問点があったら、思い切って尋ねてみませんか?多分、皆さん、丁寧に教えてくださると思います。

 

まとめ

担当者会議は、介護サービスを提供する事業者やサービスに関わるスタッフが集まって、ケアプランの内容を検討する会議です。

メンバー同士が意見を述べ合うことで共通理解を図り、その後の連携をスムーズにするねらいもあります。

普段めったに顔を合わせることがないメンバーが、時間を作って集まってくれているので、有意義な会議になるよう、不安や疑問があったら、率直にぶつけてみましょう!

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