介護用の手すりをレンタルする。費用やメリットはどうなの?

介護用の手すりをレンタルできるって、ご存じですか?

歩くとき、立ち上がりたいとき、寄りかかりたいとき、手すりがあれば、それらが楽にできます。そして行動範囲が広がります。

介護保険を利用すれば、手すりをレンタルすることができます。

手すりを使ってみたいけれど、住宅改修工事をするのはまだちょっと、と思っている人もいるでしょう。

手すりの種類はたくさんあるので、まずはカタログでチェックしてみるといいと思います。

義母は、今では手すりなしでは生活できません。動ける範囲はだんだん少なくなってきましたが、まだ歩けているのは、手すりのおかげです。

ここでは、レンタルの手すりの費用やメリット、デメリットについてお伝えしようと思います。

【義母がレンタルしている手すりとは】

義母の家には、介護用の手すりがたくさんあります。

義父が介護認定を受けた時に、住宅改修工事をして、いくつか手すりをつけてもらいました。

その後、義母のために手すりを増やさなければならなくなり、福祉用具サービスの専門店(ケアマネジャーに紹介されたところ)に相談しました。

そして、「たちあっぷ」という手すりをレンタルすることにしました。

その後、手すりをさらに増やす必要があり、現在は、次の手すりをレンタルしています。レンタル料金も書いておきますね。

① たちあっぷCKA-02(洗面所での動作補助のため)250円

③ たちあっぷCKA-02(ベッドからの立ち上がり・リビングの移動のため) 250円

④ たちあっぷCKA-02(リビングから洗面所への移動のため)250円

② たちあっぷCKA-04(リビングから台所までの移動のため)250円

それぞれに重りをつけています(1つにつき5円)

手すりと重りで、合計1,150円となります。少し高いと思うかもしれませんね。確かに安くはないですよね。でも、すべて必要なものです。

【手すりはどんどん増えていった】

初めて手すりをレンタルしてから6年以上になり、手すりはさらに増えました。

スロープを下りる時に、両方の手でつかまれるように、もう1つ手すりをつけることになりました。そのためにはリビングの棚を動かさなければならず、大がかりなことになりました。

ベッドから立ち上がる時につかまる手すりを借りていたのですが、1つだけでは上手に立ち上がることができなくなりました。そこで、ベッド用の手すりを借りることに。

2つの手すりにつかまれば、なんとか義母一人で立ち上がることができます。

【手すりをレンタルしたのは、転ばないため】

手すりをレンタルするようになったのはいつからか、はっきり覚えていないのですが、多分、義母が脳梗塞を起こしてからだと思います。このころ、ポータブルトイレも購入しました(ほとんど使わなかったけれど)。

特に歩行がゆっくりになり、不安定な感じになってきたのは、やはり脳梗塞以降かな。

義母が行動する場所にできるだけたくさん、手すりをつけることにしました。動いてほしいからというより、転んでほしくなかったからです。

では、手すりがあれば絶対に転ばないかというと、残念ながらそういうわけではありません。

転ぶ理由はいろいろあると思いますが、義母の場合は、これです。

・手すりがない所に行き、転ぶ

・手すりにつかまろうとするが、その前につまずいたりこけてしまったりして、転ぶ

認知症の義母は、そもそも転ばないように気をつけようという意識がないのですから、しかたがありません。

認知症の人には特に、介護する人が、「手すりがない所には行かないでね」「手すりにしっかりつかまってね」などと声をかける必要があるでしょう。

【借りっぱなしではダメですよ】

福祉用具の点検は、半年に一度です。点検の担当の人が来てくれて、ねじがゆるんでいれば、専用のドライバーで締めてくれます。

レンタルの手すりは、使っているうちにねじがゆるんでくるので、点検は、ぜひ受けてほしいと思います。

手すりをもう少し高くしたいとか低くしたいという時も、担当者が調節してくれます。

義母が契約している福祉用具サービスのお店は、点検の時期がくると電話をくれます。そして都合のよい日時に担当者が来て、20分くらいで点検してくれます。

【レンタルの手すりは頑丈にできているか】

歩行を安全に行うためにレンタルする手すりですが、実は、大きな力を加えると、動いたり、倒れたりします。

手すりには重りをつけているので、ある程度の重さはありますが、横から力を入れて押すと、けっこう簡単に動いてしまうんです。

また、使っているうちに、少しずつ、場所が変わってしまったりもします。

やはり介護する人が本人を見守ったり、手すりの位置を時々チェックすることが望ましいですね。

義母は、手すりを倒したことが一度だけあります。

自分が転びそうになった時に手すりをつかみ、手すりと一緒に転んでしまったんです。手すりって倒れるんだ、と驚きました。

レンタルの手すりは頑丈にできているかというと、ノーと言わざるをえません。

頑丈な手すりを望むなら、自宅に取り付けてもらうしかありません。

介護保険を利用すると、自己負担が1割で手すりの工事をしてもらえるので、ケアマネジャーに相談してみてください。

【まとめ】

介護用の手すりは、まず福祉用具サービスのお店でレンタルできます。ケアマネジャーに相談すれば、お店を紹介してもらえます。

どこに、どんな手すりが必要なのかを考えて、また、ケアマネジャーやお店の担当者などに相談して、カタログも参考にしながら、選ぶとよいと思います。

まずは1つだけレンタルしてみるというのはいかがでしょうか。変更や追加はいつでもできるので、いろいろ試してみるとよいでしょう。

なかなか外に出られない高齢者には、家の中を自由に動ける環境を用意してあげたいですよね。

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