高齢者が家の中を歩く意味とは?筋力の衰えを少しでも防ぐためにできること

高齢者が家の中で歩く練習をするのには意味があると思います。歩行が困難になってくると、外で歩くことが難しくなります。そして歩くことが減ると、ますます筋力が落ちて歩けなくなっていきます。

家の中での歩行を効果的に行うことができれば、歩ける期間を長く維持できるのではないでしょうか。

 

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無理に外に出るよりも、家の中で歩こう

これを書いている現在は、1月の終わりです。全国的に寒さが厳しく、私の住む関東でも、先週は雪が降りました。

こんな季節には、高齢者が外に出るのは避けた方がいいですよね。でも、部屋の中でじっとしていると、ますます歩くのが困難になってしまう可能性があります。

そこで、家の中でできる運動をしてみませんか? 特に難しいことをするわけではなく、「歩く」ことを基本にするのです。それならすぐに実践できますよね。

私の義母は、1人では立っていることもできないくらい、足腰が弱っています。外を歩く時は歩行器を使用し、家の中は手すりにつかまりながら歩いています。

そんな義母にとって、家の中で歩くことは、これからも歩き続けるため、転倒を予防するため、健康維持のためです。

高齢者が家の中で歩くことは、すぐにできて、効果が高いと思います。

介護する家族が日中仕事に出ている、あるいは忙しくて散歩に付き添うことができないといった場合でも、家の中なら、朝でも夜でも実践が可能です。

 

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家の中を歩くための確認事項

高齢者が家の中を歩くためには、安全な歩行ができるかどうか、確認が必要です。

・手すりなど、つかまるところはあるか。

・床はすべりやすくないか。

・足元に邪魔なものはないか

・動きやすい服装をしているか。厚着になっていないか。

転倒は何よりも怖いことだと思います。高齢者には慣れている環境であっても、判断の甘さなどから転倒する怖れがあります。介護する家族やヘルパーが必ず付き添ってほしいと思います。

歩く前に血圧を測る必要がある人もいるでしょう。水分補給にも気をつけたいですね。あまり厚着をしていると動きにくいですし、動いているうちに汗をかくこともあるかもしれません。

普段あまり歩いていない人は、ベッドや椅子に座って、足の上げ下げや足踏みなど、準備運動をするとよいでしょう。寒くて布団の中に入っている高齢者にとって、すぐに動くのは危険な場合もあります。

暖房がついてる部屋にいると暖かいけれど、廊下に出ると急激に寒くなったりします。特に高血圧の人は、温度差が激しい場所に出る時は注意が必要です。

本人の体調や病気などにより、運動にも個人差があるでしょう。あくまでも「体を動かしても大丈夫な状態」で行ってくださいね。

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義母の歩行練習は10分程度

義母の家には、手すりがたくさん取りつけてあります。介護保険を利用して工事してもらったり、介護福祉用品としてレンタルしています。今は亡き義父の時に設置したものもあります。

自力で楽に歩行ができる人には、手すりは必要ないでしょう。あくまでも本人の状況によります。

義母の家の中での歩行練習は、手すりにつかまって、キッチン、リビング、廊下を一直線に歩くというものです。それに簡単な体操を加えます。手すりにつかまってかかとを上げ下げしたり、横歩きをしたり、足ぶみをしたりします。

階段の上り下りをすることもあります。以前は2往復が可能でしたが、今は1往復しかできなくなりました。

腰が疲れてくるので、途中で何度か、手すりにつかまったまま腰を押してあげます。

終わったら、お茶かお湯を飲みます。

全部終わって、10分程度です。本当に調子がいい時は15分くらいになることもありますが、足や腰に痛みがある時は、5分もできない時があります。

今日は何もしたくないという時は、義母の気持ちを尊重して、何もしません。無理はしないようにしています。

 

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義母の歩行練習で注意していることとは

義母の場合は、普段、自分でトイレに行っているので、家の中を歩くことはできています。ただ、歩行は危うい状態で、転倒の危険は常にあります。特に認知症が進んでくると、手すりにつかまらずに動いてしまうことが多くなります。

家の中を歩くと、同じ場所を行ったり来たりすることになります。直線で歩いてUターンする時にゆっくり回らないと、足がもつれたり、めまいがしたりします。義母のUターンは速くなる傾向にあるので、声かけをして、ゆっくり動いてもらっています。

 

階段を利用するのも効果的である

先ほども書きましたが、義母は時々、階段を上り下りしています。階段の床の部分に手をついて上っています。一時期は階段につけてもらった手すりを使っていたのですが、今はもう手すりを使った歩行は難しくなりました。また、以前は2~3往復することが可能でしたが、今は1往復しかできません。これで十分だと思っています。

階段の上り下りには、家族が下にいて、お尻の部分に軽く手を添えてあげると、安心です。

義母とは、「絶対に一人で階段を上らないこと」と約束しています。以前、階段で足をすべらせたことがありますが、幸い、一番下の部分だったので、大事に至らずにすみました。

 

まとめ

高齢者の歩行練習をしたいけれど、外が寒かったり、付き添う人がいなかったりすると、つい歩くのをやめてしまいますよね。しかし、家の中を歩くことなら、手軽にでき、時間も選びません。

手すりなど、つかまるものはあるか、足元に邪魔なものはないかなどの確認をして、必ず家族やヘルパーが歩行に付き添うようにしてください。転倒の危険性があるので、注意が必要です。

本人の体調や体の痛みなど、歩行が可能な状態であるかをチェックして、無理をしないようにしてほしいと思います。

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