デイサービスで転倒して救急搬送!事故の責任はどこにある?ケガを予防するにはどうする?

高齢者がデイサービスで転倒した場合、家族はどのように対処したらいいのでしょうか。

 

私の義母は、デイサービスで転び、救急車で病院に運ばれることになりました。

転倒したことはすぐに連絡を受けており、夕方無事に帰ってきたのですが、夜、具合が悪くなり、私が救急車を呼びました。

 

この体験を通して・・・

・デイサービスを利用するうえで注意してほしいことを最初に伝えておく

・できるだけ職員と連絡を密に取ることを心がける

・歩行の状態や自宅での転倒などについては、職員にしっかり伝える

 

これらの重要性を再認識しました。

 

今、その時のことを振り返ってみようと思います。

 

 

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デイサービスでの転倒の責任はだれにある?

デイサービスやショートステイで転倒して怪我をした、あるいは他の事故が起きたという事例は多いそうです。

被介護者の身体の状態や歩行の状態、認知症の有無などによって、ケアプランが作成されます。介護事業者はこのケアプランに沿って、被介護者の安全を確保できるように介助しなければならないとされています。

 

その時の義母のケアプラン(「居宅サービス計画書」)を見てみました。

「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」に、「膝痛や腰痛により歩行状態が安定せず、転倒の危険性が高く、1人で外出できないため、閉じこもりがちになっている。」という記載があり、その長期目標は「心身のリフレッシュができ、転倒などの事故が起きない。」となっています。

義母が転びやすいということが、はっきり書いてありました。職員はそのことに注意すべきだということです。

 

歩行が不安定な人には歩行介助の義務がありますが、職員がこれを怠った場合は、介護事業者が損害賠償責任を負うことになります。

実際に、デイサービスで転んで骨折し、入院して手術となり、それまで歩行できていたのに、退院後は車椅子になったという事例もあります。

 

その時の介護事業者の対応によっても違ってくるのでしょうが、家族はその対応に納得がいかず、損害賠償を求めて裁判を起こすケースもあるそうです。

事業所によっては、きちんとした話し合いに応じないところもあるそうなので、まずは弁護士に相談するのがよいとされています。

 

 

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デイサービス利用の初日に転倒して救急車を呼ぶ

 

義母が転倒したのは、新しいデイサービスを利用した初日でした。

 

昼食後の歯磨きをするところでした。義母がバランスを崩して倒れかけたところを職員が後ろから支えようとして支えきれず、一緒に倒れました。

その職員が義母の頭に手を添えてくれたので頭部を打つことはなかったということです。

すぐにデイサービスの施設長がケアマネジャーと私に連絡をくれて、事情を知りました。横になって様子を見ているが、異常はないとのこと。予定されていた時間に、送迎バスで帰ってきました。

 

とくに具合が悪い様子はなさそうだし、頭の痛みもないというので安心していたら、夕食前に嘔吐しました。

1時間くらい経ってもまだ吐き気がおさまらず、血圧を測ると201に。ケアマネジャーに電話したら、すぐに来てくれました。再度血圧を測ったら、242に上がっていました。

「救急車を呼びましょう」というケアマネジャーの言葉に、はっとしました。そんなに大変なことにことになるとは思っていなかったのです。

 

 

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夜、救急車で病院へ、そして検査。

 

救急車を呼び、搬送先の病院で、レントゲンとCTを撮りました。途中で一度、嘔吐しましたが、検査の結果は異状なしでした。

 

翌日は義母の主治医の内科を受診し、その後、指定された病院でMRIを撮りました。

 

この日は、デイサービスの施設長が施設の車を出してくれ、車椅子も用意してくれました。そして、朝から義母の病院に付き添ってくれたのです。

 

MRI検査の結果は、異状なし。再び主治医のもとへ。

今のところ脳の出血などは見られないので、大丈夫だろう、この後、吐き気、しびれ、ふらつき、頭痛などがあったらすぐに受診するようにとのこと。

ひとまず安心しました。

 

しばらくはびくびくしながら様子をみていましたが、医師が挙げた症状が出ることはありませんでした。

 

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デイサービスの誠意ある対応とは?

不幸中の幸いでしたが、その時は本当にあわてました。多分、デイサービスの職員たちにとっても大変なことだったと思います。初めての利用者がいきなり転び、救急車を呼ぶほどのことになったわけですから。

私たち家族はデイサービス側を責めるつもりはありませんでした。義母は家でもよく転んでいました。当然、デイサービスでも転ぶ可能性はあったわけです。

 

初回の利用なので、職員はまだ義母の行動が把握できていなかったので、このようなことが起こったのでしょう。

 

 

デイサービスの施設長からは、丁寧な謝罪の言葉がありました。

 

転倒した翌日には、職員の人が2人、お詫びの品(お菓子)を持ってあいさつに来ました。こちらも丁寧に謝罪の言葉を述べて帰りました。

 

病院に支払った治療費は、事業所が全額支払ってくれることになりました(金額の資料は残っていませんが)。

 

でも、もし義母が頭を強く打って脳出血を起こしていたら、あるいは骨折していたら、こちらの意向も変わっていただろうと思います。

 

 

義母はその後も後遺症のようなものは見られず、無事にデイサービスにも通うことができました。あれから6年、デイサービスで転倒したことはありません。

 

デイサービスでの転倒予防のために職員との連絡を密にする

 

初めて利用するデイサービスやショートステイでは、義母が転倒しやすいこと、できるだけそばについて見守ってほしいことを確認する必要があることを実感しました。

デイサービスの職員は何度も入れ替わりましたが、義母の歩行については共通の理解をしてくれ、しっかり介助してくれています。「今日は足がふらついていました」「歩行がしにくいようだったので、今日は車椅子を使いました」など、連絡ノートに書いてくれたりします。

 

職員がいくら気をつけていても、転倒事故は起こりやすいというのは承知しています。皆さん、一生懸命やってくれています。

本人を送り出す家族としては、なるべくこちらの状況を詳しく伝え、「今日もどうぞよろしくお願いします」と言うしかないのです。

たとえば「今日は朝から膝が痛い」とか「昨日トイレで転んで、おしりを打った」という情報は、連絡ノートに書いたり、迎えに来た職員に伝えたりしています。

 

まとめ

義母がデイサービスで転倒し、救急車を呼んだことで、事業所の責任が問われることになりました。

 

しかし、幸い怪我も後遺症もなかったことと、施設長や職員の誠意ある対応により、家族は事業所に対してわだかまりを持つことがありませんでした。

 

歩行が不安定な人には歩行介助の義務がありますが、職員がこれを怠った場合は、介護事業者が損害賠償責任を負うことになります。

 

怪我の症状が重かったり、事業所の対応に不満があったりしたら、まずは弁護士に相談するとよいでしょう。

 

デイサービスを利用する家族としては、できるだけ職員と連絡を密に取ることを心がけるしかありません。

特に、歩行の状態や自宅での転倒などについては、職員にしっかり伝えておくことが大事です。

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