介護施設のオンライン面会を上手に利用するには?認知症の高齢者と密度の濃い時間を!

新型コロナの感染予防策として、介護施設でのオンライン面会が実施されているところが多いのですが、利用にとまどう声も多く聞かれます。

新型コロナの感染状況はなかなか終息のきざしが見えず、介護施設の関係者も、施設利用者の家族も、とまどい、不安を募らせています。

私の義母の特別養護老人ホームでも、面会禁止が続いており、家族はオンラインでの面会しかできません。直接会うことができない面会では会った気がしないのですが、そんなことを言っていても始まりません。

私は、だいたい1週間に一度のペースで、義母との面会の予約を入れてもらっています。今日は、息子と一緒に施設に出かけていきました。

 

ここ1か月くらい、オンライン面会を利用してきましたが、いろいろ考えるところがありました。オンライン面会を有効な時間にするにはどうしたらいいか考えたので、お伝えできればと思います。

 

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厚労省がオンライン面会を推奨!利用者の精神的安定は確保できるのか?

厚生労働省は、2020年5月、新型コロナウィルス感染防止対策として、家族と入所者が面会ができなくなっている高齢者施設で、オンライン面会を推奨する方針を自治体に通知しました。

面会禁止の期間が長引くことで、利用者の不安が高まり、心身への悪影響が出ることが懸念されています。

オンライン面会では、タブレット型端末やスマートフォンのテレビ電話機能などで、利用者と家族が接触しない状態で、顔を見ながら会話ができます。

さらに厚労省は、必要な通信設備の整備や端末の購入費用などを助成することに。

介護施設の職員の事務負担を減らすための試みだそうです。

今は2020年8月末ですが、義母の入所している特別養護老人ホームでは、5月からオンライン面会を実施しています。

途中、面会禁止だったのが解除されて、直接面会することが許可された時期もありましたが、新型コロナの感染者が再び増えたため、再度面会禁止に。

もう1か月以上、オンライン面会のみになっています。

 

私は、義母の施設まで自転車ですぐに行けるけれど、自宅から施設まで遠く離れている人は、出かけていくのが大変ですよね。

 

Zoomを使った面会を取り入れているところもあります。これなら、家族は施設まで行かなくても、自宅にいながら、オンライン面会ができます。

 

このような面会を希望する声は多いのですが、すぐには導入は難しいと思います。

それよりも、早くコロナが終息に向かってくれればいいわけですけどね。

 

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介護施設でのオンライン面会で注意すべきことは?気持ちよく利用するためのルールをチェック!

オンライン面会には、予約が必要です。

義母の施設では、基本的に、予約の曜日や時間に特に指定はありません。

私は、午前11時ごろ(昼食前)か午後3時ごろ(おやつの後)に予約を入れることが多いです。

 

オンライン面会はいつでも自由に予約を取ることが可能です。

しかし、だからといって、週に何度も出かけていくことはひかえています。職員さんに負担をかけることになるからです。

 

義母の側の職員の負担

  • 本人に声かけをして、タブレットを使う場所まで連れてくる
  • 本人だけに任せておくことはできないので、ずっと付き添う
  • 本人だけでは会話が成り立たないので、姿を見せずに会話に加わる

 

私の側の職員の負担

  • 受付の近くのテーブルにタブレットを運ぶ
  • タブレットをセットする

 

2人の職員が関わらなければなりません。はっきり言って、仕事を増やしてしまいます。

 

私が心がけていることは、次のようなことです。

  • 職員や本人に動きが多い時間帯は避ける
  • オンライン面会は短時間にする(話がはずまないので、結局は10分で終わる)
  • 大きな声で話すため、できるだけマスクを着用する

 

まだまだ続くオンライン面会ですが、気持ちよく利用したいと思っています。

 

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認知症の義母のオンライン面会での気づきとは?話せなくても満足できる時間を!

今日は、息子と一緒に、義母とのオンライン面会に行きました。

私「今日は〇〇が来たよ~」
義母「〇〇くんが?」(笑顔)
息子「俺が誰だかわかる?」
義母「わかるよ~。〇〇くんだよね」
私「おかあさんの孫だよ」
義母「まご???」(孫だと思っていなかった)
私「息子じゃなくて、孫だよ~。息子は〇〇さんだよ~」
義母「そうかあ。孫かあ」(理解できたかはどうかはわからない)

 

こんな感じの会話です。書くとずいぶんしゃべったようですが、1分程度で終わりました。

いつものように、私は「ごはん食べた?」とか「今日は眠くないの?」と聞きます。私が息子に会話を促すと、息子は「何を話したらいいかわからない」と言います。

そうだろうと思います。直接会えば、すぐにいろんな言葉が出てくるのに、画面越しでは、何を話したらいいかわからないんです。

 

認知症の高齢者は、自分から話しかけてくることはほとんどないでしょう。義母にもこちらからいろいろ話しかけるのですが、どう答えていいかわからず、職員さんに助けを求めることが何度もあります。

会話がとだえないようにするためには、あらかじめ話題を考えておくとよいと思います。でも、私の場合は、なんだかしらじらしい会話になりそうで、考えておいた話題はボツになる確率が高いです。

 

会話がとだえて無言の時間が続くと、いつもはその沈黙に耐えられないのですが、息子がこう言ったんです。「別に、しゃべらなくてもいいんじゃないの?」と。

手を振ると、義母は手を振り返してくれるし、笑ってるし。

今日は眠そうではなく、頭が比較的はっきりしているようでした。眠そうにしている時は、無言の状態が続くと、寝てしまいます。

 

私の考えるオンライン面会は、こんな感じです。

本人が元気かどうか確認するという目的もあるので、話がはずまなくてもよしとする。言葉が出ない時は、手を振ったり、笑いかけたりすると、それも会話になる。

たとえ直接会えなくても、本人が喜んでいるのがわかるし、、多少なりとも刺激になっていると思う。

 

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まとめ

義母とのオンライン面会の利用にはだいぶ慣れてきました。10分間の面会時間を大切にしようと思います。

でも、早く直接会って、話したいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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