ポータブルトイレのメリット。要介護2、認知症の義母の場合

義母がポータブルトイレを使い始めてから、2カ月以上になります。

これを使うようになってから、義母は夜中に起きて排泄できるようになり、ベッドに座ったまま寝てしまうことがなくなりました。

このページでは、義母にとってのポータブルトイレのメリットを5つ挙げ、その体験をお伝えしています。

デメリットについては、こちらに書いています。

ポータブルトイレのデメリット。使いこなすための心構えとは

このままいくと、テープ式のおむつにして、自力で排泄することが難しくなるかもしれないという義母の危機的状況を、ポータブルトイレが救ってくれました。

もっと早く使っていればよかったと思います。そのくらい、ポータブルトイレに助けられています。

【義母のトイレの限界】

ポータブルトイレのメリットといっても、本人の身体機能や認知機能がそれぞれ違うので、一般的なものが当てはまらない場合もありますよね。

ここでは、要介護2で認知症、歩行が不安定な義母にとって、ポータブルトイレがどのようなものなのかということをお伝えしようと思います。

義母の現在の状況を簡単にいうと、手すりをつかまりながら、やっと歩いています。外では、歩行器を使いながら、15分くらいの散歩ができます(途中で歩行器の椅子に座って休みます)。

また、認知症の症状が進んでおり、尿意や便意を感じ取ることが難しくなりました。パッドへの失禁は当たり前、パッドの着け忘れ、紙パンツの吐き忘れもしばしば。

義母がトイレに行くのは大変でした。

では、私たち家族にとって、ポータブルトイレがどのように役立ってくれているかを挙げていこうと思います。

【ポータブルトイレのメリットその1】

・本人がトイレに行く負担が減るので、失敗が少なくなる

ベッドから立ち上がってトイレに行くまでに、2分くらいはかかっていました。

途中でゆるいスロープがあり、段差があるので、そこですべったりつまずいたりすることがあります(すべり止めや手すりでカバーしていますが)。

排泄をすませ、手を洗い、またベッドに戻るまでに、相当時間がかかっていました。ひどい時は、10分以上かかることも。

トイレの手すりにつかまりながら、一人でズボンやおむつの上げ下げをするのは、難しくなってきていました。私は一緒に住んでいないので(歩いて1分半の所に住んでいます)、義母の排泄の介助をするのは、1日に何回かに限られます。

とにかく、大変でした。

でも、ポータブルトイレに替えてから、義母もすぐにトイレを済ますことができるようになりました。

【ポータブルトイレのメリットその2】

・転倒などの危険を避けることができる

なんといっても、これが一番のメリットです。

義母はトイレに行く途中や、トイレの中で、何度も転倒しています。トイレで転ぶと、手すりにつかまったとしても、自分で起き上がることができません。

義兄や私がいる時なら、すぐに起こしてあげられるのですが、夜中に一人で転んだ場合、しばらくそのままの状態でいたこともあります。

今回、ポータブルトイレの使用を私が決意した直接の原因が、この転倒予防です。

2カ月の使用ではまだ判断できませんが、ベッドに付けた手すり、ベッドわきの手すりがあるので、転倒しにくいのではないかと思っています。

【ポータブルトイレのメリットその3】

・介護する人の負担が減る

義母の排泄に関わるのはほぼ私なので、私が楽になったかどうかということですが、明らかに楽になっています。

義母をトイレに誘って、トイレに着いてから衣服と紙パンツを下ろすだけでも、相当な時間がかかっていました。排泄する間はトイレの外で待ち、その後の処理をして、衣服を整えます。

トイレの中で手を洗いにくいので、外に出て、洗面所で手を洗うためにまず手すりに寄りかかり、手を洗ってタオルで手をふきます。

そして手すりにつかまりながら、ベッドまで戻ります。

この大変な作業が、ポータブルトイレに替えたら、とても楽になったんです。義母の手洗いは、介護用の「おしりふき」で済ませるか、もしくは、どこも触っていなければ、手なんてふきません(笑)。

夜中の排泄も、あっという間に終わります。

義母が寝ているところを起こすわけですが、、何歩か歩くだけでポータブルトイレに座れるので、眠くてボーッとしていても、排泄を済ませることができます。

【ポータブルトイレのメリットその4】

・自力で排泄ができる

ポータブルトイレに替える直前までは、義母はトイレに行くのが本当に面倒な様子でした。特に夜間は、トイレに行きたくて目が覚めるのに、立ち上がる決心がつかず、そのまま座っていたり、座ったまま寝てしまったりということが続いていました。

このままだったら、テープ式のおむつにして、私が管理するしかないと思っていました(寝たままおむつ交換をするので、本人が自分でおむつを替えることはできません)。でも、多分、義母はそのことが理解できず、夜中におむつを外してしまい、どうしていいかわからなくなるだろうなということは予測できました。

ポータブルトイレにしてみようかと思ったとき、実はうまくいくかどうか不安でした。今から新しいことに慣れるのは大変ではないか、うまくできないのではないか・・・。

でも、失敗もありますが、少しずつポータブルトイレを使いこなせるようになり、1日のうちに3回くらいは、自分ひとりでポータブルトイレに座っています。

自力で排泄ができるということを大切にしたいですよね。いずれ、すべてをおむつにする時がくるかもしれません。でも、その時はできるだけ遅らせたいと思うのです。

【ポータブルトイレのメリットその5】

・トイレにおむつを流して詰まらせる心配がない

これも、ポータブルトイレに替える直前に起こったことです。トイレで転倒したときに、便器の中にはおむつが入っていました。

くわしくはこちらに書いています。

認知症の義母の夜間のトイレに悩む。家族の睡眠は守れるか
https://soins-life.com/ninchisho-yakan-toilet/

もし本人が水を流していたら、トイレが詰まっていたかもしれません。

幸い、義母が今までにトイレを詰まらせたことはありませんが、これからはそういう心配も増えていくのだろうと思っていました。

トイレのおむつを捨てる所に、ズボン下を入れていたこともあります。それをトイレに流さないとも限りません。

認知症の人は、こちらが予想もしないことをしますからね。何が起こるかわかりません。

トイレにおむつを流してしまって、トイレの床が水浸しになってしまうという話は、よく聞きます。「流さないでね」なんていくら言っても、効果はありませんよね。

ポータブルトイレなら、中におむつを捨ててしまっても、下着を入れてしまっても、取り除けばいいだけです。時々、新聞紙やティッシュペーパーを入れてしまうので、排泄物をトイレに流すときにチェックしなければなりませんが・・・。

トイレを詰まらせるという心配がないのは、ありがたいです。

【実は、本人よりも家族のためだった】

ポータブルトイレの存在を本人が喜んでいるかといえば、そういうわけではありません。本人は、長年使い慣れたトイレに行きたいと、今でも思っています。

結局、メリットというのは、家族が感じているメリットです。なので、義母には無理やり納得してもらっているのです。

でも、義兄や私の負担が減り、ストレスからも解放されることで、介護がスムーズにできるようになれば、これでよしということです。

そのくらい、排泄の問題は大きいのです。

【まとめ】

トイレでの排泄が困難になった義母にとって、ポータブルトイレのメリットはたくさんあります。

本人が自力で排泄することができており、まだしばらくはその状態を保つことができそうなので、家族はほっとしています。

トイレに行くのに時間も労力もかかっていたのが、短時間で楽に排泄を済ませられるようになったのは、本人だけでなく、家族にとっても喜ばしいことです。

なんといっても、転倒のリスクを減らすことができたのが、一番のメリットかもしれません。

長年使い慣れたトイレに座りたいという義母には申し訳ないのですが、ポータブルトイレのおかげで、排泄に関する家族のストレスが減りました。

そのことは、とてもありがたいと思っています。

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