訪問介護のホームヘルパー(訪問介護員)に、トイレ介助を頼むことができます。
義母は、自宅に週2回、介護ヘルパーに来てもらっています。やってもらうのは、トイレ誘導と介助のみです。時間は30分以下。
もうすぐ1年になりますが、介護保険を利用して、このサービスを利用して助かっています。担当の介護ヘルパーにはいろいろ教えてもらうことも多く、頼りにしています。
このページでは、「身体介護」におけるトイレ介助について、お伝えします。
まず、義母が受けている訪問介護の内容について、お伝えします。次に、訪問介護を利用してよかったことについてまとめています。
訪問介護でのトイレ介助の内容は?支払う料金はいくら?
「訪問介護」とは、要介護者の高齢者の自宅にホームヘルパーが派遣されて、日常生活の世話をしてくれることをいいます。
介護保険では、訪問介護サービスは「身体介護」と「生活介護」の2つに分けられ、トイレでの介助は、身体介護に含まれます。
ちなみに、身体介護は、ほかに食事介助、衣服の着替え、入浴介助、清拭、洗面、体位変換などがあります。
いくつかを組み合わせて、時間内にやってもらうこともできます。
ここでは、トイレの介助にしぼることにしますね。
1人でできること、できないこと、介助があればできることなど、要介護者の状況はさまざまです。したがって、トイレの介助のしかたもいろいろあるのです。
自分でトイレに座って排泄できるけれど、パッドや紙パンツの交換が難しい人に対する介助。歩くのが困難な人をベッドから車椅子に乗せてトイレに移動し、排泄をすませて、またベッドに移動させる介助。寝たきりの人のおむつ交換や陰部洗浄をする介助。
どんなことに困っていて、助けてほしいのかを、ケアマネジャーとよく話し合い、ケアプランを作成してもらいます。
訪問介護のサービス料金は市区町村や事業所によって異なります。
義母の利用している身体介護のサービスの自己負担額は、義母の利用料金は、20分~30分未満で、273円。先月の利用は8回で、合計2184円です。
現在、それほど大きな負担にはなっていません。
義母が受けているトイレ介助の内容とは?週に何回?
義母は、現在、週2回、29分以下の身体介護をお願いしています。
来てくれるのは、2人、別々のホームヘルパー。1人は40代くらいの女性、もう1人は60代くらいの女性です。
家族は同席する必要はなく、いつも、義兄がヘルパーを迎え入れた後は、その場を離れます。
義母が昼寝していたら起こすところから始めてもらいます。
ここ2カ月はポータブルトイレでの介助になりますが、それ以前は、トイレに誘導して、そこで排泄の介助をしてもらっていました。
訪問介護での介護ヘルパーのトイレ介助の流れをご紹介!
・ベッドからトイレまで誘導し、トイレに座らせ、排泄させる
・陰洗ボトル(たくさん穴のあいたフタをつけたペットボトル)を使い、お湯で陰部を洗う(泡の石けんを使う)
・大きな洗面器に熱いお湯を入れ、そこで洗ったタオルで陰部を拭く。その後、乾いたタオルで拭く
・紙パンツやパッドを交換する
・衣服を整え、手を洗い、ベッドに戻る
・連絡ノート(会社用ものと家族用のもの)に記入する
ポータブルトイレでの介助も、トイレとほぼ同様です。後でポータブルトイレのバケツを洗って、消臭液を入れるところまでやってくれます。
トイレ介助を介護ヘルパーにお願いする理由とは?
私は義母がデイサービスに行っている日は、パートに出ており、ホームヘルパーに来てもらうのは、私の仕事がない日です。
午後3時から3時29分まで、お願いしています。
なぜ、わざわざ30分程度の介護を、他人に頼むのかというと、義兄と私が休むためです。たった30分、義母の排泄の介助を頼まなくても、私がやればいいのですが、いつもできるわけではありません。
義兄は両ひざに人工関節が入っているので、膝をつくことができず、また膝を曲げた姿勢を保つことも難しいのです。
したがって、義母のトイレ介助は難しく、私が引き受けていました。
1年前の義母は、便秘と下痢を繰り返していて、下痢した時は、1日に何度も義母のところに行っていました。義兄から電話がかかってきて、便が出たから来てほしいと言われることもしばしば。
私が外に出ているときは、義兄がなんとか処理することもありましたが、負担が大きいことは確かです。
そこで、ケアマネジャーが訪問介護を提案してくれて、家族の負担を減らすべく、排泄の介助をホームヘルパーが行うというケアプランを立ててくれました。
訪問介護でのトイレ介助を利用してみた感想は?
訪問介護でトイレ介助をお願いして、よかったと思っています。
義母は、最初はホームヘルパーにトイレに誘われて、拒否していましたが、1年後の今は、もうすっかり慣れています。
ヘルパーは、義母と雑談しながら上手に誘導してくれて、義母をリラックスさせてくれます。
便が出そうなときは、気長に待ってくれます。夏の暑いときには、便座に座ったままの義母をうちわであおいでくれました。
「久子さん(義母の名前)は、私の母とよく似ているんです」と言って、お母様の写真を見せてくれたSさん。
義母がポータブルトイレを使い始めたときは、「皆さん、これを使ってよかったと言っていますよ」などと、ポータブルトイレの良さを義母にいろいろ話してくれました。
私がポータブルトイレの使用については不安をぶつけたときは、「今、このタイミングで切り替えるのがいいですよ」と。
訪問介護の時間は、家族は立ち会わなくてもよいと言われているのですが、私は時々顔を出して、ヘルパーと話をします。
私自身もヘルパーを頼りにしているのです。
まとめ
訪問介護におけるトイレ介助は、「身体介護」に含まれます。
ホームヘルパー(訪問介護員)が、要介護者にとって必要なトイレ介助をしてくれます。ケアマネジャーと相談して、どのくらいの頻度で、どのくらいの時間、どのような内容で介助を頼むのか、決めてください。
義母は、約1年間、トイレ介助のサービスを受けています。よいヘルパーに恵まれ、今ではポータブルトイレでの介助をお願いしています。
陰洗ボトルを使ってお湯で陰部を洗ってもらうという、家族にとって面倒なことを、手際よくやってくれて、助かっています。
義母のトイレ介助のサービスを、これからも利用したいと思います。