認知症の人の昼夜逆転。家族が倒れないためには?

このページに訪れてくださって、ありがとうございます。毎日の介護、大変だと思います。

認知症の人は昼夜逆転になりやすいですね。それによって、夜中に騒いだり徘徊したり困った行動をしたりして、家族を悩ませることになります。

夜ぐっすり眠ってくれることが望ましく、そのために日中体を動かすとかあまり眠らせないようにするとか、一般的に言われていることは、わかっているのです。

でも、それを実践することが難しいから、悩んでいるんですよね。

 

【義母は昼夜逆転になっている】

認知症の人は、意欲的に行動することがあまりありません。自分から進んで何かをすることが難しいため、家族や支援する人に促されて活動することが多いのです。

テレビを見る、本を読むなどの活動も、本人の意欲があって初めてできることで、認知症が進むと、テレビがついていても目で追っているだけで、内容が頭に入っていません。本を読むという活動は、さらに困難になってきます。

介護する人がそばにいてずっと相手をしていられる場合は、刺激があり、何かの活動をしているので、起きていられるかもしれません。しかし、そのような状況にある人の方が少ないと思います。

私の義母は、1日在宅で過ごす日は、多くの時間、眠っています。

日中、なるべく寝かさないための働きかけをしているのですが、年々、寝る時間が長く、昼間の睡眠が深くなってきました。そして夜の眠りが浅くなり、何度もトイレに起きたり、困った活動をするのです。

このような、認知症の人の昼夜逆転について、何か有効な方法はあるのでしょうか。

 

【専門家による、認知症の人の睡眠の取り方とは】

認知症の人がよい睡眠を取るための方法を、専門家が以下のようにまとめています(厚生労働省が推奨しているものです)。

認知症の方の睡眠を保つために

1.就寝環境を整える(室温・照度)
2.午前中に日光を浴びる
3.入床・覚醒時刻を規則正しく整える
4.食事時刻を規則正しく整える
5.昼寝を避ける/日中にベッドを使用しない
6.決まった時刻に身体運動する(入床前の4時間以降は避ける)
7.夕刻以降に過剰の水分を摂取しない
8.アルコール・カフェイン・ニコチンの摂取を避ける
9.痛みに充分対処する(気づかれていないことも多い)
10.認知症治療薬(コリンエステラーゼ阻害剤)の午後以降の服薬を避ける

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 榎本 みのり

実践が可能なものを取り入れてみるということでいいと思います。

義母が実践できているのは、1、4、7、8、9、10です。半分以上はできているということになりますが、特に大事だと思われる5が全くできていません。

昼寝については、30分程度が望ましいとしている専門家も多いのですが、義母は2~3時間くらい寝ます(一度起きても、すぐにまた寝てしまいます)。

2「午前中に日光を浴びる」というのは、デイサービスに行く週3日は外に出るし、週に1、2回は私と散歩をするため、〇。

3「入床・覚醒時刻を規則正しく整える」は、デイサービスに行く日は7時起床ですが、そうでない日は7時半~8時くらいになるので、△。

6「決まった時刻に身体運動する」は、デイサービスでは毎回みんなで体操をするので、○

9「痛みに充分対処する」はできているつもりだけれど、実際は正確に把握していないかもしれません。

スポンサーリンク

 

【夜眠ってくれないとと困ることとは】

私は義母と一緒に住んでいないので、夜は別々です。したがって、夜の大変さを訴えているのは、義母と一緒に住んでいる義兄です。

夜中に何度もトイレに行く。最近は下着やパジャマを濡らしても、自分で着替えることができなくなったので、トイレやベッドにそのままの状態でいる。電気をつけたまま、ベッドのふとんの中に入らず、ふとんの上に座るようにして寝ている・・・。

義母は1階に、義兄は2階に寝ているのですが、義母がトイレに行く音で義兄は目が覚め、下に降りてくることが多いと言っています。

何度かに1回は下着やパジャマを汚してしまい、着替えるのを手伝うのだそうです。

また、夜中にご飯を炊いてしまったり、食器を出したり、お寿司を作ろうとして酢を容器に入れてしまったこともあるとか。

地震が来るというニュースを前日に見て、避難するための準備をしていたこともあります(風呂敷におむつやタオル、目覚まし時計などを入れていました)。

とても書ききれません。

 

【デイサービスに行った日は、夜中に起きる回数が少ない】

義母はデイサービスでも、少しずつ眠る時間が増えてきています。でも、せいぜい1時間です。午前中は入浴後に眠気が出るため、少しだけ横になることもありますが、すぐに昼食になるため、深い眠りにはなりません。

午後はベッドに横になっても、他の人たちがゲームやおしゃべりをする声で目が覚めてしまうので、深い眠りにはならないようです。

こんな感じでデイサービスで1日を過ごし、午後4時過ぎに帰ってきた時は、だいぶ疲れているので、夕食前まで少し横になる時もあります。

夜中に何度起きるのかはわかりませんが、義兄が言うには、デイサービスに行った日の方が、行かない日よりも起きることが少ないということです。

デイサービスでは昼間に眠る時間が少ないこと、眠りが浅いことで、夜の睡眠が妨げられることがないと思われます。

 

【認知症の人を昼間起こしておくために】

昼間起こしておくために有効なことは、どんなことでしょうか。

あくまでも私の体験からの意見ですが、とにかく起こして、話をする、活動することです。

義母は、声をかけないと、ずっと寝ています。途中でトイレに起きても、またすぐに眠りに入ります。そして、目が覚めた時には、「朝」だという認識になっています。

私は時々、午後3時頃に義母を起こしに行きます。熟睡している時もあれば、起きてテレビをぼんやり見ている時もあります。おやつにしようか」と言ったり、簡単な体操をしたり、会話をしたりします。

どうしても眠くて起きられない時は、しばらく経ってから、また起こします。

週に一度、掃除のヘルパーさんが来てくれていますが、その時は起こしてくれるようにヘルパーさんに頼んでいます。

来月から、週1回の掃除をやめて、週3回、身体介護でヘルパーさんに来てもらうことにしたので、午後何時間も熟睡するということは避けられると思います。

身体介護については、また別の機会に詳しくお知らせしますね。

昼寝している高齢者を起こすことについては、こう考えます。

起きてもやることがない認知症の高齢者は、無理やり起こしても、話をしたり、何か活動をしなければ、またすぐに寝てしまいます。

でも、可能な限り声をかけて、深い睡眠にならないように気をつけることは、大事なことだと思います。

昼間寝すぎないようにするためには、デイサービスなどの通所介護を利用するのがよいと思います。週に何度か利用すれば、その日だけでも日中寝すぎることはなくなり、夜の睡眠に差し支えることはないと思います。

どこにも行かない、誰も来ない、誰とも顔を合わせないという状態をなるべく避けるのがよいでしょう。といっても、人とは会いたくないという高齢者もいるでしょうから、難しいところですね。

 

【睡眠剤などの服用について】

夜間の眠りが浅いことを医師に相談した時に、こう言われました。

薬を飲んでも夜中に起きなくなるわけではなく、起きた時に頭がぼーっとしていて、転倒などを引き起こすことも考えられると。実際にそういう人は多いようです。

いろいろなことを考えた末、義母には睡眠薬は飲ませないことにしました。

睡眠薬を服用することによるリスクを考えると、慎重にならざるを得ません。医師とよく相談して、処方してもらうのがよいと思います。

 

【まとめ】

認知症の人は昼夜逆転になりがちですが、昼間なるべく寝すぎないように注意して、活動してもらうようにするのが一番です。

日中起きていられるようにすることは必要ですが、無理やり起こしても、やることがなければまた寝てしまいます。可能な限り、声をかけるだけでもよいと思います。

家族がずっと相手をするのは難しいので、デイサービスなどの通所介護を利用すると、昼間寝すぎることはなくなるかもしれません。

掃除や身体介護のヘルパーに来てもらい、本人を起こしておいてもらうことも有効かと思います。

睡眠薬を使用する時は、医師と相談して、慎重に使うことです。

介護する側が認知症の人につきあっていて夜ゆっくり眠れなくなり、日中は仕事や家事で忙しくて睡眠の補充ができず、体をこわしてしまうことがないようにと思います。

介護保険を利用したサービスを利用することで、昼間の眠りを少し改善できるかもしれません。ケアマネージャーや地域包括支援センターなどで相談してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
私の在宅介護
明日美をフォローする
~ソワンライフ~ 在宅介護を続ける為のスキルと心をみがく
タイトルとURLをコピーしました