義父の介護を拒否したい!でも避けられなくなった時どうする? 

義父の介護を拒否したいという人が多いのは、当たり前ですよね。そもそも介護なんてしたくないのに、夫の、あるいは妻の父親の介護をしなければいけないなんて、考えられません。

でも、ありえないと思っていた状況に実際になってしまうことは、人生では多々あるのです。

そんなわけで、義父の介護に突入したあなたは、なんとか気持ちを切り替えることができましたか?それとも、絶対にイヤだという思いは、まだ続いていますか?

 

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義父の介護が拒否できない状況に!介護したくない気持ちをどうする?

義父の介護がつらいのは、信頼関係ができていないからなんですよね。

義父との距離を感じる状態のまま介護になってしまった。気持ちがつながっていないのにもかかわらず、義父の身の周りのことをすることになった・・もしこういう状況になったら、抵抗があるのは当たり前ですよね。

 

私の体験を書かせていただきます。

義母がいなければ、気難しくて頑固な義父とはほとんど話すことはありませんでした。私や孫に対して気を遣ってくれているのはわかっていましたが、親しく接することができませんでした。

 

義父が要介護2の認定を受けたころ、私は義父の介護にはほとんど関わっておらず、義母が一人で義父の世話をしていました。私がやったことといえば、義母に頼まれた買い物をするくらい・・気楽なものでした。

まだ子供が小さくて手かかかる時期だったということも、介護から逃げる口実になりました。

 

そんな私にも、義父の介護に関わらざるをえなくなるきっかけがありました。

 

今から12年ほど前のお正月明け、義父が肺炎で入院しました。生死をさまようほどの深刻な状況で、家族は皆、義父とこれでお別れになるかもしれないと覚悟しました。

 

日中は義母がずっと病院に付き添い、夜は夫と私と交代で病院に泊まりました。義父はなんとか持ちこたえましたが、何度も誤嚥性肺炎を起こし、そのたびに退院が延びていきました

 

体はどんどん衰えていきます。

認知症もかなり進んだ義父は、以前のような怖い頑固な人ではなく、弱々しくなっていました。私が帰ろうとすると手を握って、帰らないでくれと言う義父!一人になるのが嫌なのだと。

 

5か月後に退院した時には、寝たきりで・・要介護5になっていました。

 

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義父の介護は義務?私が義父の介護を受け入れた理由とは

義父が入院していた時は、介護は全部病院がやってくれていましたが、家に帰ってきたら、気が遠くなるくらい大変でした。

 

私は義父母の家から歩いて1分の所に住んでおり、毎日、出かけていきました。

入院中の5カ月間で、私は義父の在宅介護をイメージすることができるようになりました。

もうイヤだなんて言っていられません。70代後半の義母が、毎日病院に通っているんです。そして、自宅で義父を看ると言っているんです。

でも、正直に言うと、逃げ出したかったんですけどね。

 

私が義父の介護を受け入れることができるようになった理由は・・・

 

  1. 介護するしかない状況になったから
  2. 入院中に義父と心が通い合うようになり、義父が私を頼ってくれるようになったから
  3. 義母と夫が、私に感謝とねぎらいの言葉をかけてくれていたから
  4. 主に義父を介護するのは義母だったので、負担がそれほど大きくはなかったから

などがありますが、最も私のモチベーションを上げたのは、「お義母さんが頑張っているんだから、やるしかないでしょ!」という気持ちだったと思います。

 

義父は、幼いころに両親や兄弟と離れ離れになり、親戚に預けられたそうです。そして、自営の仕事を始めるまで苦労しました。義父の生い立ちは義母と夫から少しずつ聞いてはいましたが、改めて詳しく聞きました。

義父を敬遠する気持ちが、少しずつ小さくなっていきました。

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義父の介護で大変だったことは下の世話や昼夜逆転!

義父の介護を受け入れたからといって、介護が楽になったわけではありません。でも、主に義父の世話をしたのは義母だったので、精神的にはそれほどつらくはありませんでした。

義父は入院中に、口から食事を全く取ることができず、経管栄養(鼻に管を入れて、栄養を異に流し込むこと)になってしまいました。この栄養を1日に3回、セットすること。これを義母と私でやらなければなりません。

痰がたくさん出ていたので、痰の吸引器を買い、家族が取ることにしました喉に管を入れて取るので、本人は苦しそうで、とてもつらい作業でした。

 

なんといっても大変だったのは、下の世話です。尿の始末はそれほどではないのですが、便の処理には苦戦しました。便が出ないことが多く、浣腸することもしばしば。訪問看護の方に、摘便してもらいました。

 

昼間寝ていて夜起きるという昼夜逆転が起こった時、大変なのは義母でした。自分がやっと眠れたと思ったら、「おい!」といって起こされるのですから。

 

介護保険を使って訪問介護のヘルパーに来てもらったり、在宅診療を受けたりして、使えるサービスはフルに使いました。

 

義父を自宅で介護したのは、1年も足らずだったと思います(はっきり記憶していないのです)。入退院を繰り返し、体はどんどん衰弱していき、経管栄養から点滴に変わりました。

最後の病院に入院した時は、以前の病院よりも遠かったので、もう義母はそこに行くことはできず、私が通いました。

自宅で看取ることはできなかったけれど、やれることはやりました。

 

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まとめ

私の体験はあまり参考にならなかったかもしれません。

義父への感情はさまざまだと思います。その感情は、ちょっとやそっとでは変わらないでしょう。イヤなものはイヤ、つらいものはつらいのです。

でも、もしかしたら、介護しているうちに、何か少しでも気持ちに変化が起きることがあるかもしれません。

義父の介護にどうしても抵抗があるけれど、なんとか介護を続けることができているなら、それは誰が何と言おうと、すごいことです。

 

相手は体の自由がきかないかもしれない。自分の気持ちをうまく伝えることができないかもしれない。お嫁さんであるあなたに世話をしてもらうことは、不本意なことだと思います。申し訳ない、情けないという気持ちもあるでしょう。

相手が認知症の人だったら、イライラすることもあるでしょう。何度も同じことを言うし、こんなに世話しているのに暴言を吐いたり、嫌味を言ったり。ありがとうのひと言があれば報われるのに・・・。

あなたのつらい気持ちは、誰かに吐き出した方がいいと思います。じっと聞いてくれる人がいたらいいですね。

ふとした時に、義父と気持ちが通じ合う瞬間があるかもしれません。そんなご褒美があればいいなと思います。

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