高齢者の脳梗塞を見逃さないで!早期に受診した義母のケースについて

それまで元気で活動的だった高齢者が、脳梗塞によって体の自由がきかなくなるばかりか、認知症が進んで人が変わったようになってしまったケースはよくあるそうです。

私の義母も5年前に脳梗塞で入院しました。その時のことを、今やっと落ち着いて振り返ることができるようになりました。

 

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 義母に脳梗塞の前兆はあったのか、思い出してみた

義母にとって脳梗塞とはどのような病気だったのか。

今まであまり考えたことがなかったのですが、今回はその時のことを振り返ってみようと思います。

私は毎日義母の家に行き、義母の身の周りのことや料理などをしています。現在、義母と同居して、義母の身の周りのことをいろいろやっているのは義兄(義母の長男)なのですが、5年前はまだ仕事をしていました。

義母の様子がそれまでと違うことに最初に気づいたのは、夫でした。義母の反応が鈍くておかしいというのです。そう言われてみれば、動作がゆっくりで、足も重そうです。でも、ろれつが回らないということはないし、手足にしびれもないと言うし、食欲もあるので、緊急を要することではないと思いました。

とりあえず、長年お世話になっている内科の医師に相談に行くと、すぐに大きな病院のMRIを予約してくれました。その日のうちにMRIを撮ると、そこで異常が!

脳梗塞という病名は、翌日、内科医師から知らされました。その医師に紹介された脳神経外科にすぐに入院することになりました。

義母の家に行くと、気楽にも、お昼のご飯が足りないので、今、冷凍のご飯を解凍して食べたところだと言いました。こんなに元気なんだから大丈夫だと思いました。

ずっと一緒にいたのに、なぜすぐに気づかなかったのだろう。なぜ防げなかったのだろう。病院に向かう車の中で、そんなことばかり考えていました。

 

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義母の脳梗塞の経過をたどってみる

5年前のことなので記憶が定かではないのですが、病院に着いて、詳しい検査をしたのだと思います。義母の様子はというと、意識ははっきりしており、これから何をされるのか不安そうでした。

脳梗塞の治療が始まりましたが、手術を受けたわけではなく、点滴をされた記憶もありません。薬の治療だけでした。

後悔しているのは、その時のメモを取っておかなかったことです。どんな治療を受けたのか、医師からどんな説明を受けたのか、しっかりメモしておくべきでした。

義母にその後何かあった時など、いろんな場面で、記録しておいたものが役に立つかもしれないのです。

義母は、それから12日間、その病院で過ごしました。

その時の「入院診療計画書」が手元にあるのですが、「アテローム血栓性脳梗塞・急性期」と書いてあります。決して軽症ではないと思われる病名です。

でも実際には、義母は入院中、元気だったのです。手足は普通に動かすことができたし、リハビリの先生の脳チェックでも、特に心配なところは見られませんでした。

認知症については、脳梗塞になる以前から、少しずつ症状が見られていました。物忘れがはげしくなった、昼寝をすると朝だと思い込むことが多くなった、などです。

入院中は大きな変化は感じられませんでしたが、若干動きが鈍くなったように思えました。
入院するとせん妄が起こったり認知症が進んだりすることが多いですよね。そこで私は毎日病院に通って、義母と話したり脳トレをしたりしました。

ずっとベッドの上で過ごしていると歩けなくなってしまうことが心配だったので、シルバーカーを使って病院の中を歩くこともしました。

 

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義母の脳梗塞の原因や後遺症について

義母の脳梗塞の原因はわかっていません。もともと心臓に持病があり、薬を飲んでいましたし、半年に一度、ホルダー心電図の検査を受けていました。脳梗塞の原因になりやすいという「心房細動」については、かかりつけの医師が常にチェックしてくれていました

もう何年も、高血圧や高コレステロールも薬で管理されていました。

さて、義母は無事に退院し、もとの生活に戻ることができました。

毎日飲む薬に加わったのが、血液をサラサラにするバイアスピリンという薬です。血管の詰まりを防ぐために処方されました。この薬は入院中からずっと飲んでいました。

病院からは特にこれからの生活に関して指導があったわけではなく、自分たちで考えていくしかないんだなと思いました。この病院にお世話になるのは今回のみです。ここを紹介してくれたかかりつけの内科の医師にこれからのことを相談し、必要があったら近くの病院を紹介してもらおうと思いました。

そして実際に、現在まで内科の医師の指導のもと、薬を飲んだり、2年に一度のMRAで脳の状態をチェックしています。

後遺症はどうだったかというと・・・。

血管の詰まりが右側の脳にあったので、左半身に麻痺がおこる可能性があったのですが、これはありませんでした。幸い大きな後遺症はなかったといえます。

ただ、この時を境に、歩行がいっそうゆっくりになり、記憶力の衰えが目立ったり、気力がなくなってきたように思います。

要介護1というのは、それまでと同様です(5年後に要介護2になりました)。

デイサービスを、それまでの週1日から週2日に増やし、リハビリのデイケアも週1日入れました。それまで入浴は自宅でしていましたが、すべてデイサービスにお願いすることにしました。

トイレに行くのが大変になってきたので、ポータブルトイレを購入し、ベッドのわきに置きました。

 

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 高齢者の脳梗塞で気をつけたいこととは?

高齢者は、自分の体や脳に異変があっても、気づくことができない場合があります。特に認知症を患っている場合はなおさらです。

脳梗塞が義母の生活をどのように変えたのか、よくわかりません。この5年間で、義母の認知症は進みましたが、それが脳梗塞の影響なのかというと、それもわからないのです。

あの時よかったと思うのは、早い時期に受診したことです。幸い大きな後遺症は見られませんでした。

小さな変化に気づいたら、すぐに受診する必要があります。本人が大丈夫だと言っても、家族が受診を勧めるべきでしょう。ためらっているうちに、病状が深刻になる場合もあります。救急車を呼ばなければいけないケースもあるかと思います。

脳梗塞については、今回だけでは伝えきれません。次回は、リハビリについて書いてみようと思います。

 

 まとめ

義母はある日、反応が鈍くなり、動きがゆっくりになりました。かかりつけの医師に相談し、脳の検査をしたところ、脳梗塞だと診断されました。原因はわかっていません。

幸い大きな後遺症はなかったのですが、記憶力や気力の衰えを感じました。認知症が進んでいるのは、脳梗塞の影響かどうかはわかりません。

高齢者の脳梗塞は、自分で異変に気づかない場合もあるので、周囲が小さな変化を見逃さずに、異変を感じたら、できるだけ早く受診することが大事です。

最後に、今回振り返って感じたことは、入院や治療を受けた時は、治療の内容や医師の説明、本人の様子などを記録しておくと、あとあと便利だということです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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