高齢者の歩行器を選ぶ!いつまでも自分の足で歩くためには?

高齢者のための歩行器を探しているが、どんなものを選んだらよいかわからないという声を聞きます。

また、歩行器を購入したけれど、歩行は楽にはならず、結局車椅子を使うことになってしまったという人もいます。

その人に合った歩行器に出会うことができれば、ゆっくりでも、短時間でも、自分の足で歩くことができます。できるだけ長く歩行が可能な状態でいるために、歩行器を有効に活用できたらと思います。

 

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義母の歩行器使用は5年以上!おすすめの歩行器とは?

義母は、歩行器を使用しています。散歩の時はもちろん、デイサービスにも病院にも、家族で出かける時も、歩行器は必要です。

歩行器を使うようになったきっかけは、膝に人工関節を入れる手術をしたことです。変形性膝関節症で右膝の軟骨がすり減っていたため、手術を受けて、人工関節を入れました。

ずっとシルバーカーを使ってきましたが、手術前からかなり歩行が不安になってきていました。そこでケアマネージャーの提案で、義母の体をよりしっかり支えてくれる歩行器を使用することになったのです。

 

リハビリを受けている病院の理学療法士の先生に助言をいただくため、業者の担当者が病院まで歩行器を持ってきてくれて、そこで歩行器を試してみることになりました。

4体くらいの歩行器を用意してもらい、義母がすべてを使ってみて、1つの歩行器を選びました。

それ以来ずっと、この歩行器のお世話になっています。

 

(注)義母の使用している歩行器は(株)幸和製作所の「テイコブファニーSTU01」で、説明書には「シルバーカー(ミドルタイプ)」と書いてあります。

名前は「シルバーカー」ですが、形は歩行器と同様です。購入した歩行器具の会社の担当者、訪問リハビリの理学療法士、ケアマネージャーそれぞれに確認したところ、これは「歩行器」と呼べるものだという判断でした。

したがって、シルバーカーではなく、歩行器として扱うことにしました。

 

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歩行が困難な高齢者には、歩行器は足の一部である!

義母の現在の歩行状況はどうかというと、一人では外に出られません。これは認知症も関わっていますが、歩行はかなり困難です。家の中では手すりを使用しなければ歩けません。

私が初めて義母と会った時(60代前半)、義母の腰は曲がっていて腰痛もありました。移動はほぼ車か自転車で、歩くことはほとんどしませんでした。義母いわく、「歩かなきゃだめだってお医者さんにも言われたけど、歩くのが面倒だった」。

歩くとすぐに腰が痛くなることもあって、歩くのをさぼっていた義母ですが、脳内出血のために車の運転をやめたことで、歩かざるをえなくなりました。そこで使うようになったのが、シルバーカーです。

いろいろなシルバーカーを試しましたが、義母にはハンドル式のシルバーカーが使いやすかったようです。7年くらい、同じものを使いました(途中で買い替えた時も、全く同じものを選びました)。

私はずっと義母の散歩につきあってきましたが、残念ながら、散歩を続けていてもだんだん筋力は衰えてきて、歩くことが困難になってきます。歩くスピードは落ち、すぐに疲れてしまうため、途中で休んだり、どこかで腰を伸ばしたりします。

散歩の回数も以前よりだいぶ減りました。訪問リハビリの理学療法士と一緒に歩くことを加えても、散歩は週に2、3回になってしまいました。

歩く時間は10分から20分。足や腰に痛みが出やすいので、特に痛みがつらいときは早々に散歩を切り上げます。歩行器を押す腕が痛くなることもあります。

また、途中で休憩することも多くなりました。その場合、歩行器に付いている椅子を利用できるので、便利です。

はたから見ると大変な光景かもしれません。このような状況で歩いている人をあまり見かけないですし・・・。

でも、義母が嫌だと言わない限り、一緒に歩くことは続けるつもりです。散歩をやめてしまったら、すぐに歩けなくなると思うからです。

歩行器は、義母にとって、足の一部だと言えます。これがあるから外で歩くことができるし、立っていることもできます。これからも、歩行器という足を頼りにして、ずっと歩いてほしいと思っています。

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シルバーカーと歩行器の違いとは?

「シルバーカーと歩行器の違いは何か」という疑問をお持ちの方が多いと思います。シルバーカーは、まだ比較的、自力で歩行が可能な人が対象です。歩行器に比べると軽量で、体重を支えられるようにはできていません。

義母は何度かシルバーカーで散歩中に転びました。その時は一人で歩いていたので、不注意な歩き方をしていたのかもしれません。

義母は杖を使ったことがありません。リハビリの先生に相談して使いやすそうな杖を購入し、使い方を指導してもらったこともありますが、頭で理解できても、うまく使いこなせません。

体重オーバーな義母には、杖で体を支えることは難しかったのかもしれません。

義母はシルバーカーが気に入っていて、上手に使いこなしていました。使い始めた当時、まだシルバーカーなるものを使っている人は、近所にはあまりいませんでした。

シルバーカーが小型だったので、バスに乗る時もたたんで乗れたし、出かける時も邪魔にならないし、重宝しました。

でも、先ほど書いたように、膝の手術をした後は、義母の体をしっかり支えてくれる歩行器の必要性を感じました。

歩行器に慣れるのに時間はかかりませんでしたが、シルバーカーよりも重いこと、場所を取ることなどが難点で、本人が一人で持ち運ぶことは困難でした。カーブする時も、自分だけではうまく曲がれません。

本人だけでの使用が難しい歩行器ですが、ゆっくり歩けば、転ぶことはほとんどなく、安全な福祉用具といえるでしょう。

 

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高齢者が歩行器を使うときは付き添う必要がある

高齢者の歩行器を使った歩行には、誰かが付き添うことが求められます。だから周りの人が大変で、歩くことをあきらめてしまいがちです。

私の家の近所には、高齢の人がけっこう多いのですが、シルバーカーや歩行器を使っている人が少ないのです。歩行器はおすすめですよと言っているのですが、使ってみるところまでいかないようです。

そして、多くの人は、外に出ることをやめてしまうんです。

介護において、家族は日々大変な思いをされているので、散歩につき合うことがどんなに負担が大きいかは、十分承知しています。

それでも散歩をおすすめするのは、70代までほとんど歩いてこなかった義母が、88歳の今でも外を歩けているからです。

そして、この歩行訓練は、室内での歩行にも役立っています。義母が室内でやることは、トイレに行くこと、食事をする時に移動すること、洗面、手洗いなどです。私は、これだけのことができていれば、日常生活はOKだと考えています。

現在、歩行が困難な高齢者の方の介護をされているご家族の方は、ケアマネージャーに相談されて、ぜひ歩行器を試してみてほしいと思います。

すでに歩行器を使用されていて、この歩行器でいいのかなと悩まれている人は、やはり専門家に相談してみるのがよいでしょう。その人に合った歩行器を使うことにより、歩くことがぐんと楽になります。

歩行器は高さを調節することもできるので、歩きやすい高さに合わせてあげてください。

義母は、歩く時には低めにしていますが、腕が痛くなったら高くして、ハンドルに腕を載せて歩きます。高さの調節が簡単にできるのはありがたいです。

歩行器を折りたたむことはできませんが、少し幅をコンパクトにすることができます。車のトランクに乗せる時、バスに乗る時、玄関に置く時などは、コンパクトサイズにするとよいでしょう。

 

歩行器は介護保険を使ってレンタルできる

義母は5、6年前に、歩行器を購入しました。確か3万円台だったと記憶しています。その時はレンタルがあったのか、勧められたのかどうかは覚えていません。

ずっと1つの歩行器を使い続けるよりも、レンタルなら、気軽に試すことができますね。要介護認定を受けている人なら、歩行器をレンタルすることが可能です。月額200円くらいで借りられます。

福祉用具のカタログにはいろんな歩行器が載っていますし、担当者に相談すれば、歩行器についていろいろ教えてもらうことができます。

 

まとめ

シルバーカーは自力で歩行が可能な人向けですが、それが難しくなってきた人には、歩行器をおすすめします。

歩行器は重くて場所を取るという難点はありますが、その一方、高齢者の体をしっかり支えてくれて、歩くのが楽になります。

高齢者が歩行器を使用する時は、一人で歩くことは困難です。できたら家族が付き添うことが望ましいといえます。訪問リハビリの理学療法士に散歩をお願いすることも可能です(義母は毎回、お願いしています)。詳しくはケアマネージャーにご相談ください。

腰や膝に疾患があったり、その他の病気により歩くのが困難な高齢者にとって、歩行器は歩くのを助けてくれるものです。できるだけ歩ける期間を長くするために、歩行器を効果的に利用していきたいですね。

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