認知症の人は寝てばかり?義母を起こすためにやっていることとは?

認知症になると寝てばかりいるということについて、考えてみたいと思います。

あなたが介護している人は、よく眠っていますか?夜の睡眠はしっかり取れているでしょうか。

私の義母は、デイサービスに行かない日は、日中の睡眠時間が相当長く、夜は何度も起きます。

このままの状態が続いて大丈夫なのだろうかと心配です。

 

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認知症の義母が寝すぎる問題

義母は、いつからこんなによく眠るようになったのか。

思い出してみると、5年前に脳梗塞を患ったあたりから、義母の体と頭が急激に衰えたように思います。

認知症の症状はその少し前から現れていましたが、脳梗塞を境に、それまでできていたことができなくなってきて、日中眠る時間が増えていきました。

 

昼間ぐっすり眠ってしまい、夕方起きた時は、義母の頭は朝になっています。私が夕食の準備をしに行くと、「おはようございます」と言います。

今が朝なのか昼なのか夜なのかわからなくなってしまうという「見当識障害(けんとうしきしょうがい」です。

 

昼間寝すぎて、夜何度も目が覚めてしまうということも起こりました。夜中に起きて、お米をといだり、ご飯を食べてしまったこともあります。着替える洋服を探して、タンスの中のものをそこら中に出してしまったことも。

 

【眠いのはしかたのないこと】

理想的なのは、日中起きていて、夜、ぐっすり眠ることですよね。

 

一般的には、以下のようなことが言われています。

昼間はできるだけ起きているようにするのがよい。高齢者は夜の眠りが浅くなる人が多いので、散歩したり運動したりして昼間活動することで、夜ぐっすり眠れるようになる。

そうできればいいのでしょうが、難しいんですよね。

 

認知症の人は寝すぎたらいけないので、起こします。

でも、起こしても、やることがないんです。

介護する側は、いつもその人の相手ができる状態とは限りません。一緒に外に出たり何か活動をしようと思っても、食事や排泄のことで手いっぱいです。

私は、義母を寝かさないようにするために、いろんなことをやってみましたが、うまくいかず、結局、この考えにたどり着きました。

眠い時は眠いのだ。認知症の人は少し動いたり考えたりすると、すぐに疲れてしまい、眠くなってしまう。だから・・眠い時には寝てもらっていい。

あまり寝すぎるようなら声をかけて、お茶を飲んだり、一緒に何かできるならやってみて、それでも眠いなら・・しかたがない。

 

 

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デイサービス、リハビリ、訪問介護などを利用しよう

自宅にいると寝てばかりいる高齢者が、デイサービスに行くことで刺激を受け、日中起きている時間が長くなったというのは、よく聞く話ですね。

といっても、その人の体力や体調、認知症の症状などによりますし、デイサービスでの活動を楽しめるかどうかということも関わってきます。

実際は、デイサービスで、ずっとうとうとしている人もいます。

 

デイサービスによって、眠っている人を起こさないようにする施設もあれば、できるだけ起こして活動に参加してもらうという施設もあります。

 

もし、本人をなるべく起こしておいてほしいという要望がご家族にあるならば、それをケアマネジャーに伝え、デイサービスの担当者に理解してもらうのがよいでしょう。

 

義母は現在、週3回のデイサービスと週1回の訪問リハビリ、週2回の訪問介護を利用しています。

デイサービスでは、午前中少し横になることがありますが、入浴や体操などがあるので、寝ていられません。

午後はカラオケやゲームの時間に、1時間ほど昼寝をさせてもらっています。でも、皆さんが盛り上がっている声を聞くと寝ていられなくて、「私もやる!」と起き上がることもあるそうです。

やはり、自宅にいる時とは全然違います。

 

デイサービスに行った日は、日中は比較的起きていられます。したがって、夜起きる回数は、少なくなっています。

でも、デイサービスであまり寝ていないのにもかかわらず、夜中に何度も起きるということも、たまにあります。それはもうどうしようもありません。

訪問リハビリは、午前中の時もありましたが、最近はずっと午後3時以降に来てもらっています。少し前に起きて準備をしておけば、理学療法士の先生が来る時には、頭がはっきりしています。

マッサージを受けている時、気持ちがよくなって眠ってしまうこともありますが、先生とおしゃべりする時は楽しそうで、起きていることも多いんです。

 

介護ヘルパーは、午後3時に来て、義母が寝ていたら起こして、トイレ誘導をしてくれます。30分でサービスが終わり、ヘルパーさんが帰ったら、義母はまた寝ることもあります。

義母の場合は、介護保険サービスを使えるぎりぎりのところまで使い、家族はサービスに助けられています。

 

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日中の声かけ、活動への誘いが必要

認知症の人が寝すぎることで心配されるのは、体を動かすことが極端に少なくなって筋力が低下し、歩くのが困難になることです。

また、寝てばかりいると、食欲がなくなり、食事の量が減って栄養失調になるなどの問題もあります。

日中、なるべく声をかけて、長時間深い眠りに入るのを避けるのがよいでしょう。もし可能であれば、散歩でも、塗り絵でも、トランプでも、おしゃべりでも、何か活動してみてください。

あくまでも介護する人が疲れてしまわないように、一緒に楽しむことができたらいいなと思います。

このテレビを見たいから、おやつを食べたいから、ヘルパーさんが来るのを楽しみにしているから、外に散歩に行くのが好きだから、など、多少眠くても、「よし、がんばって起きよう」と思えるものを、いくつか見つけておくといいかもしれません。

 

まとめ

認知症の人が寝すぎるのは、ある程度はしかたのないことで、無理に起こそうとすると、介護する人の負担が増えてしまいます。

ただ、あまりにも昼間寝すぎてしまうと、夜何度も目を覚まし、いろいろ動き回るという問題も出てきてしまいます。

デイサービスに行くことで、起きている時間を増やすことが期待できるので、利用してみてはいかがでしょうか。その他、介護サービスを利用して、他者に起こしてもらうというのも、1つの方法です。

声をかけて、長時間深い眠りに入らないようにすること、可能な活動をしてもらうなど、介護する人の負担にならない範囲で、本人に働きかけてください。

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