高齢者の薬を減らしたいと思いませんか?
高齢になると、処方される薬の量が増える一方ですが、本当に必要な薬なのか、副作用はないのかなど、心配になりますよね。
薬は7種類以下にとどめた方がよい、なんて聞くと、なんとかしなきゃと思ってしまいます。私もそうでした。
義母の11種類の薬の中から、「これは飲まなくても大丈夫だろう」と思った薬を勝手に取り除いてしまったのです。
そして何か月後かに血液検査の結果で異常が見つかり、医師に指摘されて、自分の間違いに気づきました。
医師に相談することなく、薬を勝手にやめてはいけない。
それ以降、このことを肝に銘じています。
ここでは、まず、今までに減らすことができた義母の薬について書いてみます。次に、私が義母の薬を減らしたいと思った理由をお伝えします。
そして、私が取った行動とその結果、そこで学んだことについても書いてみたいと思います。
義母の薬を3種類減らした!医師に相談して減らすことができた薬とは?
義母は現在89歳。心臓疾患(狭心症)、高血圧、脳梗塞予防の薬などを飲んでいます。
私が義母の介護に関わるようになった時には、すでに薬の量はものすごいことになっていました。12種類くらい、あるいはもっと多かったかもしれません。
私が「これはやめた方がいい」と判断して、医師に止めてもらったのは、睡眠薬のベンザリンでした。
義母が言うには、「夜、眠れない」と言って、医師に処方してもらったそうです。
寝る前に飲む薬でしたが、つい忘れてしまうので、夕食後に飲むことにしたら、眠すぎて何もできなくなると言いました。
やめても問題はありませんでした。ただ、夜間頻尿で何度も目が覚めるという問題は、ずっと続いています。
その後、医師の方から、めまいの薬(メリスロン)をやめてみましょうと言われました。
めまいが時々起っていましたが、その原因はさまざまだということです。メリスロンを飲んでもめまいは起こっていました。
そのうち、めまいが起こらなくなり、メリスロンは必要なくなりました。
そして最近、また1種類、薬を減らすことができました。トリメプチンマレイン塩酸錠という、胃腸の働きを整える薬です。
詳しいことはこちらに書いています。
⇒ 高齢者の薬が多いと感じたらどうする?義母が減らした薬とは
私が 義母の薬を減らしたいと思った理由とは?
高齢者にとって、合わない薬は体に負担になるとか、副作用が心配だとか、そういう思いはもちろんあったのですが、実はもっと大きな理由があったのです。
【理由①】
薬1粒を飲むのが大変です。飲めたかと思うと、口の中に残っていて、もう一度水を含んで、飲み直すことになります。
【理由②】
朝の薬が最も多く、それを飲むのにカップ2杯の水が必要です。朝はお茶や牛乳も飲むので、一度に取る水分量が多くなってしまいます。
すると、トイレに影響するのです。
【問題①】については、嚥下体操をしたり、意識的につばを飲み込むということをしたりして、できることをやっていこうと思います。実は最近、さぼっていたのですが、今日からまた始めます。3分あればできることなので。
【問題②】については、薬を水で飲むのではなく、服薬ゼリーで飲んでもらおうと、何度も試しているのですが、なかなか上手に飲めません。結局、水の方がよいということになります。
朝の薬は、一緒に住む義兄が付き添ってくれています。たまに私も付き添いますが、ものすごく時間がかかります。年々、薬を飲むのが大変になってきているので、なんとかしなければと思います。
高齢者の薬を医師に相談せず勝手にやめてはいけない!
薬を飲むのが大変になってきたのは、いつからとは言えません。年々、少しずつ、飲みにくくなってきたのです。
1年ほど前になります。私は、何か減らせる薬はないかなと思い、コレステロールを下げる薬(ロスパスチタン錠)を朝の薬の中から取り除きました。
義兄にも了承してもらい、しばらくその薬なしでやってみました。
すると、3カ月くらい経ったころ、医師から「コレステロール値が上がってますね。もう少し強い薬に替えましょうか」と言われたんです。
が~ん。やはり勝手に薬を減らしてはいけなかったんだ。
当たり前のことなのですが、私はわかっていなかったんです。
医師には、「もしかしたら飲み忘れていたのかもしれません。今度はそのようなことがないようにしますので、もう少し待ってください」と言い、薬が強いものになることは避けられました。
義母のコレステロール値は、もう何年も薬でコントロールされているのです。それはもうしかたのないことです。
医師に相談もせず、勝手に薬をやめてしまったことは、本当に反省しています。もう二度とこのようなことはしません。
まとめ
高齢者の薬はどんどん増えていきます。必要ないと思われる薬も、中にはあるかもしれません。
しかし、勝手な判断で薬をやめると、病状が悪化したり体調不良を起こしたりすることがあります。
私は義母のコレステロールの薬を取り除き、数値が上がるという失敗をしました。このようなことは、あってはなりません。
高齢者の薬を減らしたいときは、必ず医師に相談してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。